2015/06/26 のログ
■枢木 柩 > 「あ、ええと、顧問でいらっしゃるか。なるほど。」
ふつう。と反芻して
「いつもの言葉遣いでいいなら、そうするけど…失礼に当たらないの?」
むむ、と首を傾げる。身分制度は緩くなったのであろうか?
「忙しくないなら仕事の内容などを話したりしたい、と思って。私は枢木 柩 (くるるぎ ひつぎ)という。よろしくお願いします。」
深々とおじぎをする。
■コゼット > 「教師兼、顧問ね。」
(普通でいいと言われた少女は言い方を自然体に戻した。…ちょっと勿体無かっただろうか?等と少し思うが、それでは喋り難いだろう。)
「目上の人に対して敬意を持つのは大切だけど、無理して話し方まで変える程厳しくはないと思うわ?自然体でいいと思う。」
(話し方が変だった…とは言わない。)
「ええ、勿論構わないわ。私も今日戻ってきたばかりで生徒と話すのは久しぶりで。
──枢木さんね。私はコゼットよ、元素魔術の教師をしているの。宜しくね。」
(おじぎに軽く会釈をして返す)
「仕事の内容…。図書委員の事なら見ての通り本の貸し出しとか管理とか。禁書もそのうちに入るわね。
結構アブナイ本もあるらしいから、その辺りはしっかりとした許可が必要だけれど。」
■枢木 柩 > 「よろしく、コゼット先生。ありがとう、話しやすい。」
にこ、と微笑んで。
「ふむ・・・ということは、少なくともここにある本は借りれるのか…便利だな…
げんそまじゅつ。西洋魔術の一部か?」
図書よりもそちらに気が行ったようで。
■コゼット > 「それなら良かった。」
(釣られて微笑む。良い印象を持ったようだ。)
「ええそうよ。それでも一度に借りれる本は限られているけれど。
何より他の生徒も利用するものだからね。お互いに気持ちよく使う為にも守って欲しいわ。」
(禁書の類はちょっとややこしいけれど、と付け足して)
「ん、んー……そうゆう事になるのかしら。
言ってしまえば属性に関わる魔術でもあるわ、火とか水とか。
私はそれらの理解や技術を教えるのが主なお仕事。教師としては、それだけがお仕事じゃないけどね。」
(掌で軽く魔法を操るようなジェスチャー。無論ここで実際に魔術行使は出来ない。あくまで動作だけである。)
■枢木 柩 > 「ふむ、了解した。」頷く。
「なるほど、陰陽道的なものか…なんでも基礎は大切だしな…。」
ふむふむ、と興味深そうに頷く。尻尾も揺れる。
■コゼット > 「…陰陽道?近いような、そうでもないような…。」
(そんな術だっけ?と首を傾げながら)
「私の他にも図書委員の生徒はいるから、本を借りる時はここのカウンターに来て頂戴ね。」
(ふと枢木の尻尾に目が留まる)
「そういえば貴女も狐か何かの?
私達教師の中にも沢山の狐の尻尾を生やしてる先生が居てね。ちょっと小さいけれど。」
(これくらい、と手を掲げ、サイズを表す。)
■枢木 柩 > 「陰陽も五行の理解が必要だし。似たようなものかなって。・・・本はまた今度借りることにしよう。」
視線と言葉に大きく尻尾を揺らし
「そうだな、妖狐だよ私は。先生の言っているのは多分九尾で、同類だけど系統が違うかも。へぇ、教師にいるのね。」
会ってみたいものだ、と続けて
■コゼット > 「ああ…なるほどそうゆうもの、…なんだっけ?」
(自分の知る魔術以外には疎かった。)
「それじゃあきっと仲良くなれると思うわ。
私とはまた全然違った性格だけど、やっぱ同じ種族ともなると話も合うでしょうし。
…でも系統が違うって事は、………どうゆう事?」
(首を傾げる。人で言う国籍の違いだったりだろうか?
しかし、常世の生徒は依然として人間が多いが、異種族も少なからず居る。
そうゆう所で種族的な共通点が見つかるのは、学園生活に置いて安心感をもたらすだろう…と思う。)
■枢木 柩 > 「たぶん。」曖昧である。
「系統が違うっていうのは、んー…九尾ってなんというか、魔法が凄いやつが多いんだけれど。私はそういうのあんまり得意じゃないから。力をためて尻尾を増やすより、体術に特化したッて感じで。」進化の違いみたいなもの。と
■枢木 柩 > 「っと、そろそろ良い時間だし帰るとするよ。ありがとう話し相手になってくれて。おやすみなさい、先生。」にへ、と微笑んでお辞儀をして、図書室を後にするだろう。
ご案内:「図書館」から枢木 柩さんが去りました。
■コゼット > 「へぇ…色々あるのね。」
(その手の事情は詳しくは知らないが、一つ勉強になった。
そういえば尻尾の数だけ長く生きているとかなんとか…そんな話もあったような気がする。)
「ええこちらこそ。
おやすみなさい。帰り道には気をつけるのよ。」
(後姿と揺れる尻尾を目で送って。)
■コゼット > 「……。」
(今となっては、言葉遣いの事についてはもうちょっと様子を見ても良かったかな?とも思う。
勿論不満がある訳ではない。ただ、ほんの少しだけもったいなかったかも、と。)
(気を取り直して、業務に励む。
…そういえば後程サイエル先生とクオン先生にはお礼を伝えておかなくては。
今朝は時間が合わなかったのか姿が見えなかったから。メッセージを送るだけでも多少違うだろう。)
■コゼット > (…しかし、やっぱり外は良い。
病室と比べればこうして話す機会も増えるし。
今度からは無茶をせずにちゃんと…、いや、でもあれは不可抗力というか…等と頭の中で考えを巡らせながら。
…なんて事を言ったらまた怒られてしまうので、決して口には出さないが。
自分でも判っているのだ。生徒が大事とはいえ、それを守るものが犠牲になっては、それは悲しむ者が違うだけで他と変わらないのだと。
判っていても上手く行かない。それは自分の未熟さ故だ。
私は、まだまだ新米の域を抜け出せていない。)
■コゼット > (そんな事を考えながら、淡々と図書委員としての役割を真っ当にこなす。
こうして利用する側ではなく提供する側に立つと、図書館を利用する者は結構居るようで。
中にはなぜこんな所にコゼットが、と彼女の講義を受けた事のある生徒から声を掛けられる事もしばしば。
そうゆう所に遭遇すると、魔術に関してしっかりと自分の学ぶべき事を調べ頑張ろうとする者が居ると判るのも、中々良いものであった。)
ご案内:「図書館」からコゼットさんが去りました。
ご案内:「図書館」に相楽 満さんが現れました。
■相楽 満 > 今日も今日とて古文書の解読に来た少年の姿があった。
「うっし、やるぞー」
古代言語の棚に立ち、手元の古文書の文字と照らし合わせて確認していく。
気の長い作業、黙々と調査を進めていく。
■相楽 満 > 「……あれ、この文字……」
ヒットか、と思わせて字体が似ているだけだった。
数日探して見つからないものを、たった二十分たらずで見つかるはずがない。
「んん~……」
やはり古代言語が分かりそうな先生を探した方が早いか。
いやしかしせっかく始めたものを途中で投げるのも。
苦悩しながら次の本を取り、探していく。
■相楽 満 > さらに二十分。
根気よく探してはいるが。
「なんかこう、もうちょっと……
うまくいくと思ってたんだがなー……」
手元に正解が無いとわからないと、再び探索することもできない。
だが正解かどうかをつかむまで時間がかかりすぎている。
■相楽 満 > そして一時間。
「……んー、これもダメ、と……
まー今日はこんなもんかな」
ぱたんと本を閉じ、棚に戻す。
ぐーっと大きく伸びをして。
「……見つかるのかね、本当に」
また少し不安に駆られ始めるが、首を横に振った。
■相楽 満 > 「ホムラギが手伝ってくれたのに、そうも言ってらんねーな」
ほふ、と息を吐き出し、図書室を後にする。
あくなき挑戦は続く。
ご案内:「図書館」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「禁書庫」に『ベルノワールの預言書』さんが現れました。
ご案内:「禁書庫」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
■『ベルノワールの預言書』 > 「キキ、キキキ――!」
最早声にならない声をあげながら、書の化身は己の本体へ向かい、蠢き、近寄って行く。
そう、まだ終わるわけにはいかない。
真理をこの世に広める役目が――崇高な使命があるのだから。
狂気と焦燥に満ちた目で、辺りを見回す。
■『ベルノワールの預言書』 > そして禁書庫の一角、危険な魔導書を揃えた一角――
おどろおどろしい気配と、古びてはいるが何故か埃ひとつなく揃えられた本棚の中、ぽつんとある閲覧用の机。
『ベルノワールの預言書』は、そこに置かれていた。
「――マダオワレヌ」
■谷蜂 檻葉 > 「―――いいえ、ここで終わりよ。」
背後。
禁書庫内の数少ない照明の下。
幾分か乱れた髪の少女が、鋭い視線で力を失った「カレ」を見据えていた。
「……駅から大ショートカットなんてするもんじゃないわね。 それで? それが貴方の本体でいいのかしら。」
乱れた髪の毛を整えながら、問いかける。
■『ベルノワールの預言書』 > 「――オォォォォ!!」
呪詛の声を上げる禁書。
まさか、こいつは――『本体』を狙って!?
「ドコマデワガマエニタチフサガルカ――!」
男であった、不定形の『何か』が、殺意の篭った視線を向ける。
それに呼応するかのように、瘴気が辺りを覆いはじめる。
禁書とその化身は、己が理解されぬことを全て少女へと転嫁し、その償いをさせようとしているのだ。
■谷蜂 檻葉 > 少女は殺気を知らない。
殺気のある戦場を知らない。
故に戦場に立つことはない。
―――立つのは、歴代脈々と受け継がれていた『機構』のみ。
「禁書目録 邦訳 ベルノワール預言書 登録済み 再封印要請 コード2
外部封印 第ニ段階 中断過程復帰
妨害措置 結界略式展開開始」
灰色の指輪が檻葉を『装置』に置き換える。
再び現れた青の魔法陣と赤の束縛は異邦人街の比ではなく炸裂するように空間をうめつくす。
■谷蜂 檻葉 > 書架を埋めるように、若草色の文字のカーテンが覆い尽くす。
三色の「護り」が禁書庫を不似合いなほど明るく彩る。
■『ベルノワールの預言書』 > 「グギ・グガガガガ――」
そして束縛は強くなり。
不定形の『何か』を預言書ごと縛りあげる。
埋め尽くされた魔法陣は書の魔力を抑え付け逃がさない。
破滅を知って、書の化身はもがくが――図書委員会が作り上げた『機構』は、冷徹に、全ての手段を奪う。
「ワレラガシンリヲ……ツタエネバ……ツタ……エ……」
それは最早書の化身ではなく。
預言書を書き上げた魔導師の怨念の残滓に過ぎない。
■谷蜂 檻葉 > 「外部封印 第三段階」
言葉に情は存在しない。
『本』を『既定の場所に』
―――馬鹿みたいだが、これは図書委員会の規則の最上段に書かれている標語だ。
著者の意志は関係なく。
蔵書の意味は関係なく。
ただ規定された通りに「管理」する。
「封印、開始」
最後の言葉が紡がれた。
■『ベルノワールの預言書』 > 最後の瞬間、化身は悟る。
『本』は『本』でしかなく。
手に取り、読まれない事をどれほど嘆こうとも。
――それが『本』なのだという事を。
崩れる。
かつて化身であったものが。
魔導書に刻まれた悪意が。
崩れ、封印されていく。
――残ったのは、その力を全て封印されただけの、一冊の本。
■谷蜂 檻葉 > 「――――――――」
先ず、封印の赤が消えた。次いで、本を捕まえる青が。最後に書架の干渉を防ぐ緑が消えて指輪は光を失った。
■『ベルノワールの預言書』 > 書は意思を失い。
本当の意味で『本』へと戻った。
ご案内:「禁書庫」から『ベルノワールの預言書』さんが去りました。
■谷蜂 檻葉 > 「………けほっ」
同時に、檻葉"ヒト"を取り戻した。
力の奔流に微かに舞った埃に小さく咳き込むと、閲覧用の机に近づいていく。
「これで封印完了、か。 意識がモヤモヤするし……実感ないわね。」
うーん、と顎元に手を当てて複雑な表情でため息をつく。
毎度のごとく「コレ」をやるとして副作用なんてないだろうか なんて。
まずそうならないことを祈るしか無いことをぼやく。
■谷蜂 檻葉 > 禁書庫の一角、一冊分の隙間の空いた棚に『ベルノワールの預言書』を押し込むと、壁にもたれかかるようにしてスマートフォンを取り出す。
「―――もしもし、檻葉です。 はい、禁書の件ですが」
「ええ、はい。 終わっ……何で知ってるんですか。」
「はぁ。……それで、禁書取り扱いは―――」
■谷蜂 檻葉 > 「………了解です。 え?ちょっ代わるって」
「―――あ、どうも、はい、え?指輪で、えっ?」
「焚書官? いえ違います。はい、はぁ……」
「―――はい、失礼します。」
■谷蜂 檻葉 > ―――さてはて、これにて一件落着。
「……ってわけにもいかないかなぁ……。」
通話を終えたスマートフォンを懐に収めて
指輪に、そして禁書庫に並ぶ鬱屈とした気を纏った錚々たる顔ぶれに視線を向ける。
図書委員会の仕事の幅は、増えるばかりである。
■谷蜂 檻葉 > 「今度、新しい先生にでも確認取ろうかな―――」
禁書庫の扉が静かに閉まった。
ご案内:「禁書庫」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「図書館」にユーユン・レイさんが現れました。
■ユーユン・レイ > 図書館の一角、二人分の席を使って本を積み上げる。
マナー違反かも知れないが、今は空いてるし良いんじゃないかなと自分を納得させた。
「よし…」
別に本を積み上げたくて積み上げた訳じゃない。
調べ物だ。
ここにはその手の本が一杯ある。
異能と言う奴に関する本だ。
とりあえず一冊、近くにあったのを手に取ってみる。
■ユーユン・レイ > どんな異能があるかとか、異能への対策とか、そう言うのはどうでも良かった。
軽く目次を見ては左から右へと本を積み直す。
ここでまた一つ席を占領したのだが、気にしない事にした。
「……」
真剣な表情。
探すのは異能の目覚め方と言うか得方と言うか、そういう情報である。
誰もが、と言う訳でもないが殆どが当たり前に持っている、そんな物を持っていない自分に焦りのような何かを感じていた。