2015/06/18 のログ
■四十万 静歌 > 「あ、いえ。」
首を振る。
「確かに、そうですね。
魅力に映りたいと思うのは普通の事ですよね。
私も――」
するり、と思考に滑り込んで来る。
だが――
「(とても、素敵な人――
でも――だからこそ――)」
私とは、“釣りあわない”。
「私も、もっと魅力的だったらいいんですけどね――」
その言葉に“違和感は無かった”
まるで当然だというように――
お互いの心に浸透するかもしれない。
まぁ、顔を真っ赤にしてうつむいてはいるのだが。
■夜香 > くす、と笑った。
唇がつりあがる。三日月のように。
カフェオレの缶を持ったまま、立ち上がる。
「自信がない?」
そう言いながら、隣に腰掛ける。
魅力的だったらいい…という言葉に疑問を抱けない。
だから、不思議そうに問いかける。
うつむいた顔を軽く持ち上げようと、顎に手を伸ばし―――。
「…なら、あなたも自分を磨かないと。魅力を感じてもらえるようにね?」
直後。
カン!という音が強く響く。
テーブルに強くカフェオレの空き缶を置いた音。
それと同時に不可思議な感覚は一瞬で消えるだろう。
■四十万 静歌 > 「ファッ!?」
音にびっくりして背筋を伸ばす。
不可思議な感覚はない、もうないが――
「え、あ、その――ッ!」
顔は真っ赤になったままだ。
「自信、は……ありません。
自分を磨きたいとは思っています、
けど――」
まだ、顔は赤い、
でも、寂しそうな顔で――
「駄目、なんですよ。」
それは、出来ないんです、と。
寂しげな声で、そう告げるだろう。
もし、顎を持ち上げて真っ直ぐ彼女の顔をみるのであれば、
――不思議と顔立ちが整っている事に気づけるだろう。
■夜香 > 使った異能の残滓はもうないはず。
真っ赤にして照れる顔を静かに見ている。
うっすらとした微笑のまま。
実に可愛らしい、と思った。
「…どうして?」
こんなに綺麗な顔をしているのにと囁くように言う。
異邦の人間でも、勿体無い、とは思うくらいに。
「…それは、聞いてもいい事?」
と少しだけ首をかしげた。
■四十万 静歌 > 「――駄目、なんですよ。
その――……」
きょどきょどと、不信な挙動。
「私は……」
別に、嘘をいっているわけではない。
「――居ていい人間なのか、分からないからです。
居たい、とは思うんですけどね。」
故に、その心から出た言葉にも、
やはり“違和感が無い”
■夜香 > 不思議な事を言う、と思った。
…そうなのかもしれない。
そうなのかもしれない、が…。
「…そんな事。」
女は笑った。面白そうに。
「誰でも一緒よ。」
手を離し、気取った様子で脚を組む。
微かに胸を張り、ふん、と鼻を鳴らした。
「私も散々疎まれてきた女よ。
…居たいのなら、居ればいいじゃない。」
違う?と微笑みかける。
■四十万 静歌 > 「そうですね。
居たいから居る。
でも、私の場合、
その為には今の方が良いんですよ。」
“違和感のない言葉だが……”
文脈が繋がっていない気もする。
「夜香さんは綺麗で凄いですね、
胸張ってそんな風にいえるんですもの。
だから、
私は……尊敬してるし、
そんな先輩の事が好き、ですよ。」
そう、微笑みかけると、
きちんと微笑み返すだろう。
■夜香 > 「悩ましいわね。」
年頃の女の子だからだろうか。
異能のせいだろうか。
…答えはでない。
「そう。ありがと。」
好きと言われて微笑む。
実にくすぐったい言葉だ。悪い気分はしないが。
「…なら、貴女が自分を変えたいと思ったら私の所に来なさい。
お化粧くらいは教えてあげる。…ね? 静歌。」
笑んだまま、名前を呼んだ。
名前を呼ぶ事でここに居るのだと意識させるように。
「勿論、男好きのするやつをね。」
最後にそう付け加えたが。
■四十万 静歌 > 「ありがとうございます、
夜香先輩。
先輩の化粧ってなんだか凄そうですよね、
ちょっと興味は――」
名前を呼んで微笑まれたのに、
また少し赤くなって、
化粧に興味があるかないかでいえばあるため、
興味はあると答えようとし……
「ひわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
お、男、男好きって……!」
男好きの言葉にびっくりするくらい赤くなって慌てふためいた
■夜香 > なんだか凄そう。
それは凄いだろう。化粧一つで女は何にでも化ける。
それくらいはよく知っている。
くすっと、魔女のように妖しい笑みを浮かべた。
「それは勿論、男性が見とれて引っかかるような奴。」
さも当然のように言うと、立ち上がる。
空き缶を捨てにいってくると、
「すぐにやる?」
と、これまた艶っぽく囁いた。
■四十万 静歌 > 「いや、まぁ、興味があるかないか……
で、いえばありますけど……
ううー……」
ちょっと躊躇いながらも。
「でも、折角ですし……
お願いしてみます。」
一つ、頷いた。
女の子だもの。上手な人の化粧は受けてみたい。
■夜香 > やっぱり女の子は女の子。
見所はきちんとある、と少し笑みを深めた。
「なら、部屋にいらっしゃい。」
面白くも無い部屋だけど。と呟く。
「もう遅いから、簡単なやつね。」
「…遅いついでにベッドの上の講習もする?」
笑っている。
笑いながら言っている。
■四十万 静歌 > 「じゃ、お言葉に甘えて……」
お願いしますと、一つ頭を下げるが、
笑いながらいってる言葉には、
「そ、そっちは結構ですぅぅぅぅぅ!」
と真っ赤になって首を振るだろう。
されても その 困るのだ。
といわんばかりに。
■夜香 > じゃあついてきなさい、とばかりに背を向けて歩き出す。
「そう? 残念。」
笑顔を浮かべるその顔は、魔女のようだ。
…とって食われそうな印象を抱くかもしれない。
向かう先は、勿論自室だ。
■四十万 静歌 > 「残念じゃないですよ。
全くもう……」
私の自制が外れたらどうするんですか。
なんて、言葉を飲み込んで、
自室へとついていくだろう――
ご案内:「ロビー」から夜香さんが去りました。
ご案内:「ロビー」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「ロビー」に月陰ミツキさんが現れました。
■月陰ミツキ > ロビーの椅子に腰掛けのんびりマンガ本を読んでいる
■月陰ミツキ > 「やっぱり可愛い系イケメンには……爽やかスポーツマン系の相手が似合うわよね……」
普通のマンガを読みながら不審な言動がその口から漏れている……。
どうやら登場人物の男性二人をかけあわせているようだ。
■月陰ミツキ > 保健室 最終的に合意 等の言葉が漏れつつも……本を読み薦めている。
そんなミツキの横には学園と寮から許可を取って作成したお茶会のプリントが置いてある。どうやらまだ乾いていない様子だ。
■月陰ミツキ > 日頃夜はお菓子などを作っている事も多いミツキだが、今日はお菓子作りではなくお茶会への布石を打ちながら遊んでいるようである。
彼女自身まだこの学園に来て日が浅い為、必然的に一人で楽しめる行為が増えている傾向にあるが、その一方交流手段の模索も忘れない。
■月陰ミツキ > 「しっかし……私ももう少しアクティブに動くべきかしらねぇ」
外で遊んでいる人達もよく見かけるが、彼女はまだ必要以上に外に出て居ない……休みの日や新聞やネットを利用して現代地球……特に日本について調べている。
前世が日本人だった身としてはやはり日本の変化をつぶさに知りたいものだ……超常の変化だけでなく、一般的な変化等も気になるところである。
■月陰ミツキ > 付加えて現代スイーツに関する情報収集も忘れない……甘いものは何時だって神であり命でありこの世界に知的生命体が生まれた最大の理由だと冗談交じりに想う程度にはガチだ。
■月陰ミツキ > 少し前に知り合ったふーかにも何かあげたい所だ……やはりクッキーやブラウニー等のようなあまり苦手な人が居ない食べ物がいいだろうかと彼女は考える。
甘すぎるものが苦手な人だとタルトやシュークリームは合わない人もいるだろう、脂肪分が苦手な人ならショートケーキやパウンドケーキだと辛い筈だ。
我ながらベストチョイスと少しドヤ顔しながら先ほどまで読んでいた少年誌を閉じ立ち上がる。
■月陰ミツキ > 傍らのプリントを手に取ると、事前に許可を取った場所に乾いたソレを貼り付ける。
内容は製菓や調理されたソレを用いたお茶会の誘いである。
開催日などの記述がある所には、一定人数の申請があったら開催と書かれている。
■月陰ミツキ > 一折剥がれないかチェックを済ませると、再度椅子に座って読書を再開する……今度は単行本であり、常世図書館とラベルが張ってある。
妖怪の血を引いた人間で先祖帰りの子達が主人公の少女マンガだったり、異能を持つ子供たちが学園に閉じ込められて学園生活を送る少女マンガだったり……全体的に超常を扱うタイプの少女マンガが多い。
■月陰ミツキ > 「今想えばこういった創作物のモチーフに成ったモノの中にもホンモノや、ホンモノを参考にしたモノもあるのかしら?」
流石に作者が超常と直接結びついていたとまでは思えないが、そういったモノ達が残してしまった情報から派生した何かが人づてだったりネットを介して彼らに影響を及ぼした可能性は無いとは言い切れないだろう。
■月陰ミツキ > その後は淡々と少女マンガを読み進めていく……やはりマンガと言うモノは良い……例え一人でも楽しめるのだから。
■月陰ミツキ > しかし、時々ミツキは不思議に想う事がある。
こんな人外魔境な学園であるにも拘らず、夜にロビーに居る人間をあまり見かけないのだ。
夜行性のモノ達など、外に出るものもいればロビーで寛ぐものが居てもいいと想うのだが……現にミツキはロビーによくいるし、ウェアウルフや人狼と呼ばれる化生や、吸血鬼や血吸いと呼ばれる類等は案外少数派なのだろうか?
■月陰ミツキ > 一番最悪の可能性として考えられるのは、そういった系統のモノ達が遊ぶために集う場所などが在り、偶々ミツキがソレを見落としてしまったパターンだろう……彼女はそういったモノをついつい見落としてしまいがちな人外であった。
■月陰ミツキ > ついついネガティブになりがちな思考を頭を振って振り落とし、明日明後日かその次か……何れふーかの分のお菓子を作って持っていこう……そんな事を心に決めるミツキであった。
ご案内:「ロビー」にエリナさんが現れました。
■月陰ミツキ > 「どうも」
思考に没頭していた為人の気配に気付き損ねたミツキ、普段はその人狼としての聴覚で人にすぐ気付くため、驚いて言葉少なに挨拶する。
■エリナ > 「あら、ごきげんよう。」
まさか声を掛けられるとは思いもしなかったようで、少々驚きつつ優雅に挨拶をするエリナ。
ロビーとはいえ理由が無ければ話しかけてくる事も無いと思っていたのだ。
■月陰ミツキ > 珍しいな……こんな時間に人がいるなんて……と驚きつつも彼女が人間か人外か諮りかねている……一応能力によって耳などの特徴は消しているので、人外である事を理由に怖がられはしないだろうと想っている、
(尤もこの学園で人外であるという理由で怯える人間などレアでしかないのだが。
■エリナ > 「……隣、よろしくて?」
優しく微笑みかけるエリナ。
理由は無い、がこうやって同じ島で暮らす者同士での交流は何よりも大切な事だと彼女は考えている。
それはきっと何かしらの経験を与えてくれるチャンスなのだから。
■月陰ミツキ > 「えぇ、別に構いませんよー」
おお、御嬢って感じの人だすげぇ……そんな事を考えつつ広げていた本を片付ける……丁度読み終えたところなので無駄に出しっぱなしにする意理由も無い。
■エリナ > 『お邪魔します』と言ってミツキの隣に座る。
積まれていた本にちらっと視線をやり、タイトルをいくつか確認する。
「漫画を良く読まれるのですか?」
■月陰ミツキ > 「最近は割と読みますね……この世界の異能や超常に対するもともとの考え方を知る一助にもなりますし」
転生する前に読んでいた本の続きだったり、読んでいた巻そのものなのだが……転生者である事を誰かに明かすのは何かとややこしいのでそう答える。
■エリナ > 「なるほど、確かに一理ありそうです。」
にこにこと朗らかに笑うエリナ。
彼女の言い分から自分と同じように異世界からやってきたのだろう。
それ自体は珍しくないものの身近に居ると分かると嬉しくなるものだ。
「そういえば自己紹介をしていませんでした、私はエリナ・ハークライトと申します。」
■月陰ミツキ > 「始めまして……エリナさん」
にこっと微笑を浮かべ顔を見ると再度言葉をつむぐ。
「私は月陰ミツキといいます……よろしくね」
■エリナ > 「ええ、こちらこそよろしくお願いしますね!」
自己紹介は終えた。さて、どうしたものか。
ここで出会ったのも何かの縁、交流を深めて見ようとは思ったものの特に話題が思いつかないのだ。
とりあえず読書が好きそうなので自分のオススメでも言うべきだろうか、と考えるエリナ。
「この学園の図書館からわざわざ借りていらっしゃるのですね、私もたまに利用していまして。」
■月陰ミツキ > 「そうなんですか? じゃあ図書館で逢う事もあるかもしれませんね」
そういって再度微笑む……同じ人と何度か遭遇すると言うのは楽しいものだ……図書館と言う場所ならお互いの趣味もわかりやすい訳だし。
■エリナ > 「学園の図書館の規模は他のと比べ物にならないですよね。」
まるで全世界から集められた唯一無二の大図書館、そんな風に思っているのだ。
事実、様々な書物から禁書までその蔵書は数え切れないほどあるのだが。
「もし良ければオススメとか教えて頂けませんか?」
■月陰ミツキ > 「そうですよね……迷子に成る人もいるんじゃないかしら」
正直人外に転生してなかれば自分は危なかったかもしれないな……と内心想うみつきであった。
「お勧めねぇ……マンガ位だったら甲いうタイプでよければ……それ以外だと魔術に関する本を試し読みするぐらいだから教えれるモノはあまりないなぁ」
そういって一度しまった本を取り出し、試しにとばかりに2冊ほど手渡す。
■エリナ > 「私の世界では漫画という物は無かったの。初めて見たときは驚きました。」
嬉しそうに漫画を手に取るとパラパラとページをめくる。
この漫画を見て今でこそ驚かなくはなったが物珍しさは相変わらずだ。
「魔術書も読まれるのですね、私は良く好んで手にとっていますよ! 今だと複数属性による魔術構築概論と言うものを……。」
と一冊の革装丁の分厚い本を元々虚空にあったかのように取り出した。
■月陰ミツキ > マンガが無い世界と聞いて少し驚くも、そういう世界があっても別に不思議じゃないか……と納得もする。
「魔術に関しては、自分が使えないから少し調べてる位で難しいことは解らないの」
ごめんね……そう付加える。彼女は元々魔法に適性のある種族ではなかったし、それに加えてその体がある意味魔法のような種族なのだから、この世界に転移する事さえなければ魔法を覚えることなくその人生を終えていたであろう。
■エリナ > 「そう……それは残念。」
そう言って残念そうに分厚い本を虚空へと返したエリナ。
あるところで本が消えていく様から魔術か何かを利用しているのだろう。
「この世界は色々な書物があるから素敵ですよね、素晴らしいです。」
■月陰ミツキ > この子は魔術師型の人外か人間なのだろうとあたりをつけている。
「この世界は情報の共有化において進んだ世界……なのかもしれませんね」
知ってる世界など二つしかないが、たぶんそうだろうと想う程度に本やネットなどの情報伝達手段に優れていると考えている……異界に関する書物も多いのでそういった当たりをつける事ぐらいなら可能なのだ。
■エリナ > 「ええ、きっとそうなのでしょう。」
同感だ、とミツキの言葉に頷くエリナ。
この世界は本当に面白い、様々な世界から様々なモノや人が集まってくる。
己の世界のみならず他の世界にまでその気になれば見識を広げていけるのだから。
■月陰ミツキ > 「もしかしたら、世界同士を自由に行き来できる扉が開発される時もくるかもしれませんね」
この世界の情報技術とあらゆる世界から着たモノ達が組み合わさればきっと……。
■エリナ > 「ロマン、ですね。」
にっこりと笑い、ふと時計に目をやる。
しまった少々話しをし過ぎてしまったようだ、思っていたより時計の針は進んでいた。
「いけない、もうこんな時間……そろそろお暇しますね。」
慌てて立ち上がるも挨拶は優雅に、どのような状況であれ礼節はきちんとしなくては。
■月陰ミツキ > 「おつかれさまー」
そう言うとミツキも立ち上がる……少しは寝ないと一限の時にねちゃいそうだ。
ご案内:「ロビー」からエリナさんが去りました。
ご案内:「ロビー」から月陰ミツキさんが去りました。
ご案内:「部屋」に雪城 氷架さんが現れました。
■雪城 氷架 > 「~♪」
備え付けのユニットバスから聞こえるハミング
今日は帰ってきてみたらくーこも静佳もいなかった
つまり部屋でものんびりお風呂に入れるということだ
■雪城 氷架 > 「大浴場もゆったりできていいけど、こっちはこっちで楽だしな~」
湯気が少ない…のは別に規制とかそういうのではなく、
シャワーもお湯の温度も低いのだ
基礎体温高めの氷架は水風呂とか水シャワーで済ませることも多い
さすがに大浴場でやるわけにはいかないので、たまに部屋のユニットバスを使える時はそうするのだ
■雪城 氷架 > 今日は特に暑かったし丁度良い感じに体が冷めた
はっきりいって長過ぎる髪をまとめるのも、慣れているとはいえ面倒といえば面倒である
ちゃぷんとバスタブに浸かると髪の毛が広がる
……ちょっとこわい光景だ、ホラー映画じゃあるまいし
■雪城 氷架 > 「あー……しかしテスト期間か…うおお……」
ざぷんっと一度水風呂に沈んで、ゆっくり浮き上がってくる
「……異能のテストもあるんだっけ…初めてだけど大丈夫かなァ…」
実に不安である
ご案内:「部屋」に空子さんが現れました。
空子 > 「た~だ~い~ま~……おふひぃ。」
間の抜けたくらーい帰宅の合図と、ぼてんっと床に体を投げ出す音。
すっかり疲労漬けになった空子のご帰還である。
「……あれ、ひょーちゃんどこ行ったんかな。」
ぱったり倒れていたのもつかの間、同居人の姿が見えないのをちょっと不思議に思い、きょろきょろと。
■雪城 氷架 > 「…くーことか商売に歩いてて授業放置してたみたいだけどテストどうすんだあいつ…」
そもそも彼女は頭がいいのか悪いのかもわからない…
ちゃぷん、体の熱が冷えていく、心地良い
■雪城 氷架 > バスルームの入り口の籠には氷架の脱いだ部屋着と着替えが置いてある
中からは水音と、人の気配がするだろう───
空子 > 「………!こ、この音は!」
空子は耳が良い。これは空子の異能である「風を操る能力」の一つの副産物である。
空子は、空気の微弱な振動さえも鋭敏に感知し、遠くの物音を正確に聞き取ることが可能である。
100m先に落ちた針の音も、寸分違わず聞き取れるほどだ。
そして、その空子が何の音を察知したかというと……
「……うへっ、うへへへへ……」
つまり、そういうことであった。
空子 > そのまま、まるで光に吸い寄せられる羽虫のようにフラフラとバスルームの入り口へ。
「………。」
部屋着の前で立ち止まり、じっっっっっっくりと様子を観察している。
■雪城 氷架 > 「はぁっ…」
空子が帰ってきているとは露知らず
心地よさ気な吐息が漏れる
氷架はお風呂が大好きである
空子 > 「うへへへ……ひょーちゃんの服、ええ匂いやなぁ……すーはーすーはー」
顔面を部屋着の中に突っ込んで深呼吸。今更ながら、空子は匂いフェチである。
「……一緒に入ったろかなこれ……いや、流石にアカンか。
嫌われるのはアレやし。狭いし。いやでも、これを逃したら……うおおお……」
シャツで顔の半分を覆いつつ、何やら葛藤している。
だいぶ今更な葛藤だと言わざるをえないところではあるが、本人は真剣である。
■雪城 氷架 > 「ふーん、ふん、ふん…」
鼻歌、それに混じってちゃぷんという水音
氷架はお風呂タイムを満喫しているようであった
水風呂だけど
ご案内:「部屋」に雪城 括流さんが現れました。
空子 > 「……覗くくらいならええやろ。」
どう考えても良くないことを言いつつ、様子を窺うようにこっそり中を覗こうとする……
■雪城 括流 > 「へびぇん… ひょーか、なにー…?」
ごそごそ漁られていた氷架の服の中からむにゃむにゃーっとした感じで、小さな蛇が顔を出す。
すこし寝ぼけているような感じだ。
■雪城 氷架 > 「ん…?ククル?まーた私の服に入って寝てたのか?」
聞こえてきた声に視線をバスルームの入り口へ向ける
あれ、なんかちょっと開いてる気がする……?
空子 > 「おわぁお!?」
小さく叫び声を上げて、持っていたシャツをカゴに放り投げる。
そのまま足音を立てず、可能な限り迅速に脱衣所の外へ走り抜ける。
伝説の傭兵もかくやというほどの、見事な行動速度であった。
■雪城 括流 > 「へびぇぇぇええ!?」
ばさぁとシャツごとかごに戻されてびっくりする。
しばらくもぞもぞもこもこと、布の塊に埋もれているようだ。
「むー、むーー!!」
■雪城 氷架 > 「!? ククルっ!?」
慌ててざぶぁっとバスタブから飛び出してバスルームのドアを開ける
もぞもぞカゴの中で動いているシャツ
「………何やってるんだ?」
空子 > そのままリビングのソファに飛び込み、異能で風を起こして近くのタオルを飛ばし、横になった自分の体にかける。
一瞬で整息し、目を閉じる。
傍目には、帰ってきた空子が疲れからソファに倒れこんだようにしか見えない。
「(セーフセーフ!あのヘビにも見られてへん!
ボディタッチはセーフやけど覗きはアウトやアウト!)」
よくわからない基準を心のなかで叫びながら、耳を澄まして様子をうかがっている。
■雪城 括流 > 「ぷはー。…シャツごと持ち上げられたような感じがしたけど。」
顔を出して、真っ裸の氷架を見てあれ?って様子で首をかしげる。
「……ひょーか、そんな感じじゃないね。」
■雪城 氷架 > 「そりゃお風呂入ってたからな…」
何おかしなこと言ってるんだ、と言った感じで、バスタブの栓を抜きに戻る。
バスタオルを拾い上げて体を拭き、髪の水気を取りながら
「寝ぼけてたんじゃないのか?」
くすくす笑いながら下着をつけて
ふと、リビングに気配を感じて…
「ん?誰か帰ってるのか?」
脱衣所から声をかけてみる
空子 > 「すやすや……」
返事はない。空子は寝ている(演技)からである。
顔をソファに埋めて、ぐったりとうつ伏せ状態で寝ている。ように見える。
脱衣所からちょっと顔を出せば見えるかもしれないが、その姿は寝ているようにしか見えない。
■雪城 括流 > 「ええやんかええではないかとか聞こえた気もする…。」
この証言は寝ぼけている。
不思議そうにそう呟くと、しゅるん、と脱いだ服の束から抜け出した。
そのまま、脱衣所のそばで氷架が着替え終わるのを待っているようだ。
「…返事がないってことは、不審者か。男子生徒でも侵入したかな。」
くくるも気配を感じて、首をもたげた。
空子 > (セーフ、か……?うん、セーフやなこれは……
よかった、セーフセーフ……)
こっそり、ほっと胸を撫で下ろす。
そのころ、脱衣所ではそろそろ気付いたかもしれない。
ソックスが片方、どこかに行っていることに。
■雪城 氷架 > 「何だその悪徳越後屋みたいなセリフ…」
寝ぼけてるなコイツ、と結論付ける
「これだけ警備体制が敷かれてる女子寮に忍び込む馬鹿なんていんのかな…」
とりあえず手早くジャージ姿に着替えて、まだ寝ぼけていそうな括流をつまんで首元に巻きつける
「さて洗濯物は洗濯機へー…あれ」
気づいてしまった
「ククル…私のニーソックスが片方なくなってる!」
事件だ
空子 > ちなみに、ソックスは探そうと思えばすぐに見つかる。
それは何故か?
「すやすやー……すやすやー……」
偽の寝息を立てている空子の近くに転がっているからである。
逃げるときに慌てすぎて、引っ掛けてきてしまったのだろう。
(ふぅ、何とか危機は脱した感じやな……)
彼女は気付いていない。
まだ、危機のド真ん中であることに。
■雪城 括流 > つまむ指先から氷架の首元にしゅるん、と巻きついて。
「この洗濯機の直前におきるのが癖になってきたよ…えっ。
…何処かに脱ぎ捨てた、とかじゃないよね。」
最近はそこまでずぼらでもなかったよね、と思いつつ。
■雪城 氷架 > 「昔はポイポイ脱ぎ散らかしてたけど流石に共同生活だしそんなことは───」
しなくなったのだ、えらい
んー?と思いつつリビングを覗くと、ニーソックスが片方落ちている
「なんでこんなとこに落ちて…?」
拾い上げて目線をそのまま先に向けると…
ソファに寝ている空子の姿を発見する
謎はすべてとけた
真実はいつもひとつだ
「くーこっ!!お前また私の洗濯物勝手に触っただろ!!!」
空子 > 「ふぎゃいっ!?」
びくーん!と体が跳ね上がった。本気でびっくりしたらしい。
そのまま起き上がって……寝起きとは違うのだろうが、おろおろしている。
「え?え?な、何のことやら……えぇ?
いやいや、ウチ寝てたし……ほら……」
冷や汗をすごい勢いで垂らしながら弁明している。
無論、バレバレである。じっちゃんの名にかけなくても余裕で分かる。
■雪城 括流 > 「うん、ルームメイトもいるからね。
じゃあどこに…。」
答えを返そうとしたところで真実に括流も気づく。
「ああ…。」
言い訳をジトメで見つめていた。
■雪城 氷架 > 「じゃあなんで脱衣所で脱いだはずの私のニーソックスがリビングに落ちてんだよっ。
ククルが言ってたシャツが動いたとかもお前だろっ」
ええやんかの謎も解けた
ものすごいジト目を向けられる空子さん
空子 > 「あー、えーと?それはほら、あーのー……?」
ぷるぷる震えながら弁明にもならない弁明を繰り返す。とても無様。
顔が赤くなったり青くなったりしている。
「ほ、ほら、このタオルケット異能で動かしたから、その風に巻き込まれたんかなー?なんて……えーっと……」
無駄にジェスチャーが大きい。キョドっている証である。
■雪城 括流 > 「…ひょーかの匂い、堪能できた?」
そんなことをひょいっと尋ねる。
はっきり意識があったわけではないので、かまかけだ。
かまかけだが… ルームメイト二人の行動的には定番ですよね。
空子 > 「すごく堪能しました。……じゃなくてちゃうんやてあばばばば」
一本釣り成功。大物です。
■雪城 氷架 > 「んがっ…」
思わず変な声が出る
見る間に顔が真っ赤だ
「く、くーこも静佳もなんだって私の、そのっ…脱いだものの匂いを嗅ぐんだよ!
そーゆーのを世間ではヘンタイっていうんだぞ!たぶん!!」
■雪城 括流 > 「思春期だね…。
あれ。…ひょーかのやってるゲームでもわりと定番の行動じゃないかな。」
ヒロインがちょっと変態的な行動してるとこ目撃されるとか、たまにあるよね。
きょとん、とした顔で首元から氷架の赤い顔を見上げる。
空子 > 「いや、その……ええ匂いやし……疲れが取れるし……
ええやん嗅ぐくらい!!舐めたりしとるわけやないんやから!!でもごめん!!!」
開き直り始めた。それでもきちんと謝る辺りヘタレなんだか何なんだか。
ちなみに舐めたりもたまにしてる。
■雪城 氷架 > 「いや、だから…」
されるほうが恥ずかしいんだっての
と言ったところでなんだか無意味な気がして
「はぁ、いいよ、もう。
ただ不審者みたいな真似はするなよなー、びっくりしただろ」
言いつつ、冷蔵庫から缶ジュースを2つ取り出して、空子の隣に座り、片方を空子に差し出す
汗たくさんかいてるから欲しいだろうと
全部冷や汗みたいだけど
「ゲームと現実を混同するような教育されてないからまさか現実にいるとは思わないよな」
ごもっともではないだろうか
空子 > 「…………うん、……その、何や。ごめん。
ちょっとやり過ぎた。」
しょんぼりしつつソファに座ってうなだれている。
見れば、髪がちょっとぴょこんと跳ねている。
「いや、なんか……バレたら嫌われると思ったんやけど……どうにも止まらなくて……
……どーも……。」
ぷしっ、と缶を開け、喉にジュースを流し込む。
緊張で乾ききった喉に冷たいジュースが心地良い。
■雪城 括流 > 「…舐める。」
氷架の首元に巻きついた状態で、ちろちろっ、と舌を出してみせる。
いまなら氷架の顎が無防備だ…!まあ舐めないけど。
冷蔵庫を開けた拍子に冷気にあぁ寒いって表情を一瞬する。それほどではないけど。
「うん。そうだね。現実の恋愛とゲームは違うね…。」
ジュースは冷たそうって様子で見ている。
■雪城 氷架 > 「怒りはするけど嫌いにはなんないよ、それぐらいで」
パシュっとプルタブを開けてジュースを飲む。
ついでに冷蔵庫開けたあたりから面白い反応してたのでイタズラにちょっと缶を括流のぼでぃーに一瞬だけくっつけてみる
「ん…?なんで急に恋愛の話が出たんだ」
きょとん
空子 > 「……ほんまに?」
じーっと見ている。なんか心なしか目がうるうるしているようにも見える。
「……ありがと。ウチ、ちっちゃい頃からこうなんよ。
何かしようとしたり、やりたくなったりすると後先考えられへんの。
……悪い癖やけど、全然治らんし。」
はぁ、と溜息を吐く。
■雪城 括流 > 「動物的には匂いをかぐのも求愛行動だと思うよ。」
蛇基準というか獣基準みたいな。首をかしげて氷架を見つめ返すその様子はまさに蛇であった。
「…短絡的なところは確かに欠点かもしれないね。」
缶を触れさせられて、へびんっ、と身をくねらせる。
空子 > 「返す言葉もございません……。
っていうか、今更やけどこのヘビ喋っとる……」
本当に今さらだった。
■雪城 氷架 > 「ほんとだよ。
ま、そこがくーこのいいところだろ。
金銭にはうるさいくせに、友達のことには損得勘定なしで動ける、いいことじゃん」
なんとなく、隣に座る空子にこてんと頭を預けて
「なるほど…動物に言われると説得力あるな」
イタズラにくねくねする括流を少し笑いながら、撫でる
異能の力を少しだけ使って首もとをぽかぽかさせて
■雪城 括流 > ぽかぽかとしてくるのにちょっと絡みつく面積が増えるように動いて。にょろん。
「…学園でせんせーだからね。」
どう説明しようか迷って、簡潔にまとめた。
空子 > 「……そう、かなぁ。そう言ってくれると嬉しいんやけど……。
あ、でも匂い嗅いだりボディタッチしたりするのはノリでやってるわけやあらへんよ!
これはほんとにひょーちゃんが好きだからであって……」
張らなくていいところで胸を張るダメさである。
「………!!」
こてん、と傾けられた頭の重みを肩に感じて感無量状態。
もう明日死んでもいい。
■雪城 氷架 > 頭を預けたまま
「ま、脱いだぱんつを頭に被ってたりしたらぶん殴るけどなー」
ははは、と笑い飛ばす
「あれ、あーそうか…空子割とすぐに商売に行っちゃったから…
ククルっていうんだ、私のペットで、先生」
■雪城 括流 > 「そっちはひょーかのルームメイトの、小栗山さん…であってるよね。
くくるせんせーです。」
にょろぺこっと頭を下げる。
自己紹介ははじめてなのだろうか。
「…小栗山さん、表情すごいことになってる。」
感無量な様子にひとつつっこみ。
空子 > 「…………………。」
目を思いっきり逸らしている。
「あ、どうも……。小栗山です、初めまして。今後ともよろしゅう。
……え、な、何のことやら?」
挙動不審。泣きそうな顔で笑っている。
■雪城 氷架 > 「……おい、なんで目線逸らした。まさか……」
頭預けたままジト目を向ける
空子 > 「いやいやまさかそんな」
目を逸らしたまま否定している。説得力皆無。
■雪城 氷架 > 「……常世学園にきて初めてできた友達が変態だった…」
うなだれた!
■雪城 括流 > どこまでで留めるべきか、でも本体に実害はないし…とやり取りを黙って見つめている。
といっても個々の行動までは制限するつもりはないし、のんびりと傍観している。
氷架の肉体に被害が出れば、また別だが。
「…節度は守ろう。」
とりあえず一つアドバイスをポツリと呟きながら、氷架の体温を堪能していた。
空子 > 「………。」
気まずい雰囲気になってしまった。
「……く、くくるせんせーはペットで教師っていう立場らしいけど、どういう事なん?」
何とかこの重たい空気を払拭すべく話題を切り替える。
静佳が居れば楽なのになぁ、と思ったりしつつ。
■雪城 氷架 > 「ま、まぁでも性癖なんて個人の自由だしな!!」
同じく気まずい雰囲気を感じ取ったのか、
あまりフォローにならないフォローをいれつつ体を持ち直した
再び缶ジュースを口に運ぶ
味がよくわからない
貴方にはわかるだろうか
友達が自分の脱いだぱんつで変態仮面スタイルをとっていた事実を
知ってしまった時のこの複雑な胸中
これが異能学園都市……
空子 > 「……………。うん。」
フォローにならないフォローは、時に罵倒よりも深く人の罪悪感を抉るものだ。
それを、空子は自らの身体で感じていた。
げに恐ろしきは異能学園都市。
■雪城 括流 > 「ん?…私のこと?
ペットで教師だから… ペットだし、教師だよ。」
のんびりしているところに話題に出されて、答えになっているようななっていないような答えを。
「ひょーか、…一応いまのところ証言だけの疑惑だから、非実在変態だよ。
実際に目撃されたり撮影されたりしたら、もう擁護できないけど。」
しっぽでへこむ氷架の肩をぺぬぺぬ。ちらりと空子の方に視線をむける。
空子 > 「………さいですか。」
よく分からない答えを返されては、良くわからないまま会話を切り上げるしか無いのだった。
「やめて!もうフォローいらへんから!
フォローしなくてええから!逆に辛い!!」
■雪城 氷架 > 「保険とか魔術あたり履修してるとくくるせんせーの講義もちゃんとあるんだぞ」
缶ジュースちびちび
「一応人の姿にもなれるし、な、ククル」
そう言って頭を軽く撫でる
空子 > 「え、そうなん?………そういや、そんな気もしてきた……
……あ、人の姿にもなれるんかいな。そら便利。」
ほほーん、と素直に感心しつつ桃色の蛇の姿を見る。
そのうち、まじまじと観察し始めた。
■雪城 括流 > 「一応さっきまでの会話だとはっきりそうだった、と自白してるわけじゃないからね。
思い込みで疑うことがひょーかの癖になるとためにならないから、フォローのためばかりでもないよ。
友人関係もぎくしゃくしちゃう、そうだよね。」
つらつらと説教するような口調で二人に向けて話しかける。
「…数学とか化学もやってるのに…ひょーか、苦手だからわざと省いた?
人姿はそんなにならないよ。講義もこの姿だし…え、何その視線…。」
じろじろ見つめられるとちょっと居心地が悪い。にゅるんと氷架の首筋をくすぐるように回る。
■雪城 氷架 > 「ちゃんと教諭一覧の小冊子にも載ってるはずだしな。
っておわ、なんだよククル、くすぐったいだろ」
慌ててジュースを零しそうになった
「数学とか化学とかあったっけ…?」
とぼけた
「何って、普通に喋る上にピンクの蛇が珍しいんだろ、ほら」
首元からひょいと掴んで自分の膝の上にぽとり
空子 > 「は、はぁ……。どうも……。」
お説教のように話しかけられ、自然と背筋が伸びてしまう。
自由奔放な空子、初対面の相手に説教されるのは初めての経験であった。
しかも相手は蛇。
「…………あっ、たまに見かける蛇!そうやそうや、校内でたまに見る!
はぁあ、そうやったんや……世間って狭いもんやなぁ……。
……あ、すんません。つい珍しくて。」
ふい、と目を逸らして缶ジュースの残りを流し込む。
■雪城 括流 > つままれて首筋から大人しく解けると、膝の上ににょろんと丸まる。
とぐろはあんまり巻かないかもしれない。
「基本科目は教師多いから、全員覚えるのも難しいけどね。
たまに見る、って…。」
怪異かなにかみたいな扱いしてない?って首をくるりと逆さに回す。
■雪城 氷架 > 「そーいや、くーこ。お前テストどうすんの?まともに授業出てないんじゃないか…?」
ジュースを飲みながら、お風呂で浮かんだ疑問をぶつける氷架
空子 > 「いやー、はっはっは……あんまり授業出てへんのよね、ここだけの話。申し訳ない。」
でも実際、桃色の蛇が人の言葉喋って授業してたら怪異ちゃうんかな、とか思ったり。
とぐろを巻かないのは、やっぱり体が短いからなのか。そんなどうでもいい想像をふくらませつつ。
「………………。もうそんな時期やったっけ?」
忘れてました。
■雪城 氷架 > 「……グッバイ、くーこ。
お前は私やみんなが夏休みを楽しんでる間、毎日補習に通うサマーバケーションを送るんだな…」
あわれみのめ!
空子 > 「ちょ、ジョークやてジョーク!
購買部の活動しながら参考書読んだりはしとるって!その目は勘弁!!」
一応必要最低限の勉強はしてるご様子。ギリギリアウトな気がしないでもないが。
何よりこんな話、教師の前でしてもいいのか。
■雪城 括流 > 「…逃げられない缶詰補修講座とか用意してみたほうがいい?
まあ、大体の生徒はそのまま留年するだけだけどね。学費さえ稼げれば大丈夫なんだよ。」
はぁ、とその様子にため息を付く。
「あ、手心とかは加えないから。」
教師としてアドバイス?は差し上げよう。厳しい。
空子 > 「遠慮しときますほんとにほんとに」
首をぶんぶん横に振っている。すごく必死。
「流石に留年なんてしてられへんからな……学費何年も払えるほど生活が豊かなわけやないし。
留年繰り返したりしとる人たちがちょっと羨ましいわぁ……」
はぁ、と溜息をつきつつ。守銭奴気味なのは、学費を稼ぐためでもあるのだ。
「……手心くらい加えてくださいよ……」
顔を抑えてさめざめ。
■雪城 氷架 > 「まーでもさー」
急にソファにうだる
「基本教科は兎も角、異能の試験だけは自信ないよなー…」
基本教科は中学までもギリギリ赤点回避をキープしてきた実績がある。
……あまり大丈夫とは言えないけど、それよりもだ
「ガイダンスでの異能力の分析の時に制御E判定くらったし。
何より例の事件の後から異能の先生が厳しいんだよ……」
ソファでうだうだ
例の事件は当然、炎の巨人事件のことである
空子 > 「ウチは逆に異能試験は自信あるけどなぁ。
ま、元がしょぼい能力やからってのもあるけどー。」
そこは余裕らしい。扇子を取り出してパタパタと扇いでいる。
「……あぁ、あの事件。読んだで、島内新聞で。
……近くに居れんで、悪かったなぁ。」
少し申し訳無さそうに、氷架の顔を見つめる。
■雪城 括流 > 「異能実習で単位とらなくてもいいんだけどね。異能を持っていない生徒も多いんだよ。
体育感覚で入れるから…落としてもいいから、くれぐれも気をつけてね、ひょーか。」
説教くさいが… 心配げな声音。
「そう?缶詰に奨学金や一時学費免除と組み合わせたら人気が出そうだ。
働きながらで勉強に身が入りづらいような人はワーキングプアじゃないけど、似たような状況になるんじゃないかな。
小栗山さんみたいな生徒のことも問題にそのうちなるだろうしね。」
金に執着する割りに生活が、という当たりから状況を推察する。
当たっているかは分からないが。
■雪城 氷架 > 「特待異能とか言われたもんなぁ、意味は知らないけど」
そうぼやいてジュースを…あ、もうなかった。
リビング備え付けのゴミ箱にシュートする
ちょっと軌道が逸れた、途中に氷の粒を形成してコインッと軌道修正、無事ゴミ箱へ
「やだ、試験はギリギリでも絶対落とさないのが私の自慢なんだ」
ほんとうにギリギリなので褒められたものでもないのだが
「いや…良かったよ。
もしあの時くーこ達が側にいたら、絶対危ない目にあってた。
だからそれで良かったんだよ」
へらっと笑ってみせた、本音ではあるのだろうけれど、ちょっとだけ悲しげに
空子 > 「う、それは魅力的なご提案……。
学費免除や奨学金で相当助かる人も居るとは思うんで、いい案だとは思います。」
ウチもその一人ー、なんて舌を出して笑ってみせたり。
「それだけすごい異能ってことやろ?使い道も色々あるかもしれへんし、ええことやん。
……そういうことやなくてな?なんていうか……
友達が苦しんで困っとるのに、隣に居ないってどうなんやって、ウチは思うねん。
ウチの気持ちの問題や。」
少しだけ真剣な顔をして、氷架の目を見据える。
■雪城 括流 > 「うん。何とかなってるならいいけど、もし苦しいとか悩みがあったら相談してくれてもいい。
学園の運営もちゃんと動いてはいるんだからね。」
しゅるるる、と括流も舌を出してみせた。
「…立派に友達だね。
私としてはひょーかと一緒に巻き込まれるより、そう言う物騒な場所から引き戻してくれると嬉しいよ。」
口元が微笑んだ…ような気がする。
■雪城 氷架 > 「くーこの気持ちはほんと嬉しいけどさ、
やっぱ、ほら…怪我とかしちゃうかもしれないし、
そうなると私も凹んじゃうじゃん」
誤魔化すように笑う
本当はこの空子の真っ直ぐな気持ちが本当に嬉しくてしかたがない
「…別に好きで物騒な場所に行ってるわけじゃないしっ…」
ぶつぶつ。
空子 > 「ん、そんときは遠慮なく相談させてもらいます。
……ところで、小型のクーラーとかこの先の時期要らへん?」
商談を始めた。
「……いやぁ、はは。……まぁ、何や……
……あー、あかん!慣れへんこと言うもんやないなもう!」
ぼふん、とタオルケットを顔に当てた。耳まで真っ赤になっている。
■雪城 括流 > 「分かってる。
試験にぎりぎりで頑張ってるひょーかも、
どうしても不可抗力でそう言うことに巻き込まれているひょーかも。」
ふてくされる様子に苦笑した様子。
「でも私やりょーがいつでもついていられるわけじゃないからね。
ひょーかだけでダメなら、ほかの誰かの手が必要だよ。
一緒に立ち向かうんじゃなくて、そう言う場所から引き戻してくれる手が。」
ゆらゆらと頭を左右に揺らしたりしながら。
「クーラー?私はいらないけど…。
そう言うところは恥ずかしいんだ。そう言うのも勢いかな。」
商談に不思議そうな様子をして、赤面する様子には面白そうな。
■雪城 氷架 > 「…なんだよそれ」
赤面する空子の様子についつい苦笑してしまう
「そう言われるとそんな気もしてくれるけど…うーん」
結局それは巻き込んでしまう可能性も含まれている
まだまだ未成熟な氷架の友情論や頭の出来では良い案など浮かばない
空子 > 「むむ、この先変温動物にはちときついかと思ったんやけど……
冬場にカイロとかそっちのほうがええんかなぁ。」
んー、と首を傾げる。動物相手の商談は初めてなのだ、致し方ないが。
「うー、はずかしい……また勢いで変なこと言ってもうた……」
タオルケットをもふもふしつつ恥ずかしがっている。
■雪城 氷架 > 「……全然へんじゃない、嬉しかったよ、くーこ」
タオルケットに顔を埋めている空子にそっと体を寄せて両手で抱えるように
「ありがとな。
常世学園にきて最初に出来た友達がくーこでよかったよ」
空子 > 「…………。」
もふもふしたまま動かなくなった。
よく見ると、肩がちょっと震えている。
「……ぐすっ。」
■雪城 括流 > 「涼しい場所に言ったりすれば体温を下げるのは難しくないよ。
普通に水槽で育成するなら必要かもしれないけど…野生の蛇が大量死したりはしないからね。」
ぽかぽかしてきたのでにょろっと氷架の脚を伝って床に下りる。
なにやらどこかが騒がしい気がする…?
「…思春期だね。」
もう一度、さっきと同じ台詞を。
空子 > 「………あーもーはずかしい……!
……すんません、今日はもう寝る……。ぐずっ。」
タオルケットに顔を埋めたままそんな台詞を。
そのまま、のそのそと立ち上がった。タオルケットは付けたまま。
よっぽど、顔を見られたくないらしい。
■雪城 氷架 > 「あ」
鼻をすするような音に、もしかして泣いてたのかなと
声をかけるのがさすがにしのびない
「…風邪引かないようにな、タオルケットだけじゃまだ夜は寒いぞ」
そうとだけ、背中に向けて声を投げかけた
空子 > 「……うん。気ぃつける。」
そのまま、のそのそと自室に歩いていった。
ご案内:「部屋」から空子さんが去りました。
■雪城 括流 > その様子を見送る…なにやら違和感もちょっと感じるけど気のせいだろう…。
「……そういえば、ひょーか髪乾かした?」
風呂上りでどたばたしていたのを思い出して、椅子ににょろんと上りながら声をかける。
■雪城 氷架 > 「ん?」
長い長い髪をさらりと手ですくってみせる
「ドライヤー使うより早いから、最近は異能で乾かしてるよ」
水の分子を操作して乾かしてしまったようだ
日常で負荷にならない程度の異能力の行使、
これも能力の研鑽につながる…多分
■雪城 括流 > 「そう?ならいいけど…。」
いつごろからそういう乾かしかたをするようになったかな、などと思いつつ。
「うん、たっぷり寝たし私はちょっと出てくるね。
りょーの部屋にでもいってくるよ。」
するすると椅子から机、そして窓へ。出る前に一度振り返ってそう声をかけた。
■雪城 氷架 > 「ん、踏まれないようになー」
冗談交じりだけど一応そう声をかける
…実際気付かず踏まれそうだからこわい
ご案内:「部屋」から雪城 括流さんが去りました。
■雪城 氷架 > 「さて」
オフロに入ってさっぱりしたし
「寝るか!……じゃない、テスト勉強少しでもしとこ…」
んんーーーっと大きく背伸びをして、ソファから立ち上がり、自室に向かうのだった
ご案内:「部屋」から雪城 氷架さんが去りました。
ご案内:「食堂」にユーユン・レイさんが現れました。
■ユーユン・レイ > 夕食の時間。寮の食堂とは言え制服姿は珍しいかもしれない。
でも少しばかり浮いていようが構いやしないのだ、この田舎者にとっては私服を見られる方が恥ずかしい。
「……」
辺りを見回して空いている席に着く。手ぶらである。
水でも飲みながら何を食べるか考えるのも一つの楽しみであった。
■ユーユン・レイ > やはり肉か。しっかり味付けしているやつ。夕食にはもってこいだと思う。
しかし最近暑いし…冷たい物でもいい様な気がする。麺類とか。
魚?別に好きではないが選択肢の一つではある。
自分の猫耳を意識するたび思う。何でここの住人は猫といえば魚を食べるようなイメージを持っているのだろう。
大体の猫ってキャットフード食べるよね。
自分の食事から思考が離れ始めたので脳内議題を元に戻すべく厨房を見る。何を作っているのだろうか?
目つきのせいで、傍からでは誰かを睨み付けている様に見えたりしかねないことは自分では気付かない。
■ユーユン・レイ > 厨房を含む色々を睨み付けた結果、メニューを決めて席を立つ。
牛肉のオイスターソース炒め。彼女のフェイバリットである。で、あるのだが。
「……はぁ。」
席に戻り、一口食べてため息をつく。今日もご飯はこんなに美味しいのに、なんでこんなに寂しいのだろう。
赤身と脂身がやけにはっきり分かれたちょっと古めの肉も、それをごまかすかのように効かせてある生姜の風味も、二口くらいでご飯一杯いけそうな味の濃さも決して嫌いではないのに。
何だか若干気分が沈む。
■ユーユン・レイ > 慣れ親しんだ味と違うとか、実家を思い出してしまうとか、そういう物だろうか。
もうホームシックなんて克服したと思っていたのに。
「いただきます…」
忘れていた挨拶をして、続きに取り掛かる。
その時は気付いていなかった。ここ一週間くらいでもう7回くらい同じメニューを注文していたと言う事に。
迷った挙句にとりあえず定番を注文すると言う行為を繰り返し、繰り返しその結果。
飽きであった。
■ユーユン・レイ > 気付かないままに食事を終えた。
アンニュイな表情でご馳走様と挨拶して立ち上がり。
「今度は外、食べに行こうかな…」
思わず小さく呟きながら食堂を後にしたのだった。
ご案内:「食堂」からユーユン・レイさんが去りました。