2015/06/06 のログ
ご案内:「浜辺」に空閑 栞さんが現れました。
ご案内:「浜辺」に薄野ツヅラさんが現れました。
■空閑 栞 > 静かな浜辺に歩いてくる大小2つの影。
大きな方の少女は、赤いジャージの少女に向かって何かを話しかけている。
「本当にその怪我どうしたの? そんなことになるなんて普通じゃないよ?」
心配そうにツヅラの左手、そして左肩を見ながらそう言った。
明らかに普通の状態では負わないであろう怪我を負っている少女に、その怪我について言及しつつも浜辺に歩いてきたようだ。
■薄野ツヅラ > ……────莫迦がヤンチャしすぎただけって言ってるんだゾ☆
(いい加減諦めなさいよねェ、と忌々しげに呟くのは赤ジャージにヘッドフォン)
(其れからだらんと垂らした左腕)
(薔薇のカチューシャの少女と二つの影が浜辺に伸びる)
(もう既に月は空高く)
で、なんでこんなところにわざわざ来た訳ぇ……
■空閑 栞 > 「やんちゃだけでこんな大怪我になるわけないって言ってるでしょ? 左肩の怪我なんてまだ新しいし、どこでこんなの作ってきたの?」
同居人が大怪我をしていることを見過ごすことはできないのか、ずっと同じような問答を続けている。
浜辺の砂を踏みしめてある程度歩くとその場に座る。
自分の横にある砂を軽く叩き、ツヅラもそこに座るように促した。
「まあ怪我は後でじっくり聞かせてもらうとして……本題に入るね」
そう言って一度深呼吸をした。注意されたばかりで行ったことを怒られないだろうか、そんな心配をしたが、意を決して話す。
「昨日ね、落第街でちょーっとだけ危ない目にあったから能力の使い方を一緒に考えてもらえないかなって……ここならそこまで人も来ないしツヅラも安心でしょ?」
落第街の路地で拳銃を構えていたツヅラを思い出す。あの時のツヅラは焦っているようにも見えた。誰かに追われていたのだろう。
そう考えて浜辺に連れてきたのだ。
■薄野ツヅラ > 別に大丈夫って云ってるでしょォ…?
(はあ、と深く溜息を一つ吐けば云われるがままに浜辺に座る)
(さらさらと指から零れ落ちる砂をぎゅうと握った)
まァ、そうそう人が来るようなトコじゃないでしょうしねェ……
其処まで考えてボクな訳ぇ?戦闘なんて全くできないけどぉ……
(呆れたような声で同居人に声を掛ける)
(莫迦正直で、真っ直ぐで一生懸命な同居人をちら、と横目で見ながら)
■空閑 栞 > 「大丈夫なら普通に動かせるようになってから言ってくれる? って後にするって言ったんだっけ」
後で言ったにも関わらず、すぐ返してしまった自分に辟易しつつ言葉を紡ぐ。
「ああいう……えーっと、アウトローって言うんだっけ? な場所での経験は私より多いでしょ? だから意見とかくれないかなって」
最近帰宅しない理由は落第街で何かをしているのだろう、それならツヅラに立ち回りや能力の使いどころを考えてもらった方がいい、願わくば会話の中で最近の行動を話してくれないか……そこまで考えてツヅラに頼んだのだ。
「それに昨日は、その、人に能力を使わざるを得なかったし……」
昨日の果実が破裂するような嫌な音を思い出して再び吐き気を催す。血が残っていない以上、潰れていないのは間違いないとみていいのだが、あの音はすぐに忘れられるようなものではなかった。
■薄野ツヅラ > 別に動かそうと思えば動くんだゾ──……☆
(動かさないだけでぇ、と怠そうに呟く)
(赤ジャージは案外この同居人は嫌いじゃなかった)
……経験があっても能力の使い方は別方向よぉ、あんまりお勧めはしないしぃ
(あくまで厭そうに。わざとらしく面倒臭そうな空気を醸し出す)
(────この同居人は察したところで止まりはしないのを赤ジャージは知っていたが)
人に能力ねェ……落第街なんかに来なければ使わないで済むんじゃないのぉ?
(一瞬ぴくりと眉を動かす)
(また平然を取り繕えば口から出るのは皮肉ばかり)
■空閑 栞 > 「普通に、いつも通りに、じゃないんでしょ? なら大人しく後で話してね」
これ以上の言い訳は聞く耳を持たないとばかりに言い切る。
帰って来ない日こそあれ、ここまでひどい怪我をして帰ってきたことはないので心の底から心配しているようだ。
「おすすめしないだけで拒否はしないんでしょ? なら考えてね」
厭そうな顔をされても素知らぬ顔でそう返す。
自分がその程度で止まらないことを知っているであろう同居人がそう言ったということは拒否はしないということなのだと考えて話を続ける。
「ツヅラが落第街に行かないなら行かなくて済むかもしれないんだけどなぁ」
表情を取り繕い、笑顔で皮肉を返す。
■薄野ツヅラ > ──……厄介なヤツ
(やれやれと首を振る)
(諦めたようにごろん、と砂に倒れ込む。目前には月、聞こえるのは波の音)
人のせいにしないでよねェ、自分の怪我は自分の責任なんだゾ☆
(ふい、と笑顔から目を逸らす)
■空閑 栞 > 「今更でしょ?」
苦笑して同じく倒れ込む。
波の音、砂の感触がとても心地よい
「そうかもね? まあツヅラが行くなら私も行く、それだけだよ」
目を逸らされてもそのまま笑顔を向け続ける。
■薄野ツヅラ > (莫ァ迦じゃないのぉ?───…云いかけた言葉は呑みこんだ)
(幾ら自分が何を云おうが折れないのは知っていた)
(だから少女は何も云わない)
まァ、死なない程度にねぇ───……
で、なんだってェ?
■空閑 栞 > 「あ、今馬鹿って言おうとしたでしょ」
くすくすと楽しげに笑う。
雑談をするのも久しく思えるほど最近は色々あった。いや、本当に久しぶりなのかもしれないが。
「私が簡単に死ぬわけないでしょ? 能力の使い方を一緒に考えてもらいたいなって。昨日はすぐに限界近くなっちゃったから」
完全に回復したとはいえ、昨日のようなことが頻繁に続けばいずれは能力の使いすぎで倒れる。そう確信しての願い出だった。
■薄野ツヅラ > 何さ、読心にでも目覚めた訳ぇ?
(笑う同居人を他所目につまらなさそうに欠伸をひとつ)
(暫くアパートには帰っていなかった、"久しぶり"と云っても差支えないだろう)
使い方ねえ、いつも通りじゃ駄目な訳ぇ?
あの空気を圧縮、ってヤツ
(ぱん、と手を叩く)
(同居人の能力は幾度となく見たことはあった)
(手を叩くのも同居人の能力を使う時の癖を真似たものだ)
■空閑 栞 > 「そうかも? 少なくともツヅラならそう言うと思っただけかな」
欠伸をされても自分は楽しそうに、心底楽しそうに笑う。
「あれは結構すぐ疲れちゃうから……ああ、それと最近は片手でもイメージできるようになったんだよ」
最近はツヅラに圧縮の能力を見せていなかったからか、少し昔にしていた癖を真似られて懐かしく思いつつ自分の進歩に喜びを感じた。
「固定するだけの方が楽だからね、手を向けるだけでイメージできるし。」
しなくてもできるけど、と付け加えて上体を起こし、波打ち際に右手を向ける。
向けている場所の一部のみ小さな壁があるかのように波が止められ、そのまま引いていく。何度も波が押し寄せるがその現象は変わらない。
■薄野ツヅラ > ───……あっは。解ったつもりぃ?
(少なくとも1年は一緒に居た仲だ)
(赤ジャージの感情も他人に向ける其れとは大きく違った)
(……便利なこって。そんな能力だったら死ぬほど楽だったのに)
(自分の全く以て戦闘向きじゃない能力を恨めしく思いながら、同居人の能力について思案する)
(空気を圧縮する。空を飛ぶ。其れから───)
其れだけじゃ駄目な訳ェ?
そんな能力あったら肺を圧縮ハイサヨナラで終わりじゃなぁい?
(やる気なさげに笑った)
■空閑 栞 > 「少なくとも今の私に対する反応くらいは、ね?」
一年は同居している以上、これくらいならわかって当然とばかりの笑顔だ。
「肺とハイをかけてるの? 少し涼しくなったかも」
軽い皮肉を交えつつ話す。
「もちろんそうだけどね、人を殺すような使い方はやっぱりしたくないし……」
自分の命が危うくなりそうなら逃げる。友達が危なくない限りは人に向けて使いたくない、という本音をこの同居人なら察して――――いや、視て、もしくは聞いてくれるだろうと思い、そう言った。
■薄野ツヅラ > 冗句のつもりだったのだけれどぉ……?
(当人としては面白おかしく云っているつもりだった)
(多少自信があったのか何処か不貞腐れたようにキャンディを口に突っ込んだ)
殺すような使い方したくないなら落第街に足入れなきゃ今の使い方で十分だと思うけどぉ?
(聞こえた。広範囲に及ぶ遠隔感応)
(赤ジャージの制御不能の異能は、人の居ない浜辺で聞こえたのは同居人の優しい本音だけ)
(────……お人好し)
■空閑 栞 > 「甘めに採点して30点ってところかな?」
不貞腐れた同居人を見て小さく笑う。
こういう可愛らしいところは身長相応、と言うと怒られるだろうか、などと思考する。
「最初の問答を繰り返すつもりかな? 私は落第街に通い続けるよ?」
こんな傷を負っているツヅラを見て、せめて自分の見ている範囲でなら助けられるようにと時折落第街に行くことを決心している。
■薄野ツヅラ > あっは、30点とか甘すぎない?
(生憎その甘さは嫌いじゃあないが)
(折れない同居人に舌を打つ)
(其れは諦め。やれやれと重い身体と左腕を持ち上げる)
通い続ける分にはもう何も云わないんだゾ☆
だから───死ぬならボクの前で死ね。ボクの知らない奴に殺されるな
(真剣に言葉を紡ぐ)
(赤ジャージにしては珍しく、比喩も皮肉もない言葉)
■空閑 栞 > 「ツヅラにだけ、特別採点だよ?」
ツヅラには忘れられているが、恩のある相手なのだから当然だろうと考えての採点だった。普通の採点ならば-5ptと言ったところか
「ふふ、そんな事を言われたら死ねなくなっちゃうね。」
嬉しそうな笑顔を向けた後、真剣な顔を向ける。
「ツヅラの知らないところでは絶対に死なない。約束するよ」
先ほどまでとは違う、本気の視線を向けた。
■薄野ツヅラ > (───あっは)
(楽しそうに、愛しくて仕方がないと云ったように、笑う)
(莫迦な自分に何故此処まで執着して呉れるのか)
(赤ジャージには解らない)
(読めたところで───理解らない)
まァ、死なれたら困るのは晩御飯なくなるからなんだけどぉ
(本音を直ぐに毛皮に包む)
(厚い厚い毛皮に、大事に大事に包んで悪態をつく)
────能力。何処まで制御できるわけェ?
■空閑 栞 > 笑われると、釣られるかのように笑う。
嬉しい、恋慕とは違うが、一番大切だと思う感情を抱いている相手を笑顔にできた喜びで一層笑顔を深くする。
「それで困るならちゃんと夜に帰ってほしいんだけどなぁ」
少し笑顔を曇らせる。
包まれた本音を読み取ることは栞にはできなかった。
「どこまで……固定ならその場で固定、圧縮ならこんな感じ?」
右手を向け直し、いつの間にか解けていた空気の壁を作り直す。
直後に手を握り締めた。
――――瞬間、水飛沫が上がる。壁があったであろう場所の中心部に波が吸い込まれたかのようになったかと思うと、すぐに飛沫が落ちた。
■薄野ツヅラ > できたらしてるしぃ──……
(毎晩のように増える傷に触れ、どこか可笑しな笑みを浮かべる)
(けほん、と小さく咳払いを一つ)
────そんだけできれば十分だと思うゾ☆
(どこか羨ましそうに、ふと遠くを見つめる)
(落第街で生き残るために余り大きすぎない力の使い方)
……気管の空気だけを固定。
ラクに一発で勝てるんじゃないのォ?
■空閑 栞 > 「いっつも晩御飯が無駄になるんだからね?」
軽く膨れっ面をして、表情を戻す。
「これくらいはできないと気軽に空を歩けないからね、大きく使うとすぐに限界になっちゃうけど」
自分の体力のなさに辟易しつつ―――単純な体力ならば自信はあるのだが―――言葉を続ける。
「それを思いつかないと思われてたなら心外かな、相手を殺しちゃうかもしれないでしょ?」
苦笑を浮かべてそう返した。
■薄野ツヅラ > (うッわ、甘ったる)
(落第街で人を殺さずに自衛しようというこの同居人は)
(呆れるほど、大嫌いなカスタードよりも甘い)
莫ッ迦じゃないのぉ……?
(阿呆かと)
(先刻までそう崩すことのなかった表情を、解りやすいまでに崩した)
(呆れと嘲笑と、どこか安心したようなその面は)
(恐らく甘ったるい同居人以外には見せないものだ)
其れ以外にボクは思いつかないけどぉ?
相談相手、やっぱり間違ってると思うんだけどォ───…
■空閑 栞 > 「馬鹿だよ? 1年も一緒だったんだから、知ってたでしょ?」
当然のことだ、というかのように笑顔を向ける。
自衛程度のために殺人などとんでもない。そんな考えを持つ少女は、やっぱり考えが甘いのかな? などと思いつつも考えを変えるつもりはないようだ。
ツヅラの表情を見ると、柔和な笑みを浮かべて話を続ける。
「あはは、そうなのかな? それよりお腹空かない?」
ツヅラを探すためにご飯を食べずにいたからか、今にも腹の虫が鳴き出しそうだ。
■薄野ツヅラ > (アァ、やりにくいんだからぁ……───)
(自分以上に莫迦な同居人を、街の暗部に引き込むのは本当に)
(持ち上げた身体をだらんと砂浜に倒す)
(強い異能を持ちながら人を傷つけたくないと云うこの同居人は)
───…ホンットに莫迦ねェ
(頭を抱えた)
別にお腹なんて空いてないんだゾ☆
(砂浜に響いたのは、赤ジャージの腹の虫)
■空閑 栞 > 暫しの静寂。
波の音すら消えたかのような静寂を、笑い声が打ち破る。
「くっ……けほっ……わら、笑いすぎて、けほっ、おなかいた……」
ツヅラの愛しい強がりを、つい涙を浮かべるほど大笑いしてしまった。
「ご飯、食べいこっか」
笑いが収まると、目尻の涙を指で拭いつつ笑顔でそう提案した。
■薄野ツヅラ > ───うっさいわねェ……
(随分久々な同居人との会話は誰に聞かれることもないだろう)
(ザア、と音の戻った砂浜に在るのは極々普通の少女が二人)
(片方は色々な人物に追われていたとしても)
(片方はそんな莫迦を追って深い闇に足をつけようとしていても)
アーハイハイ、しょうがないから奢られてあげるわァ
(屹度赤ジャージは今日もアパートには戻らない)
(其れでも、随分久々な同居人との会話は)
(まァ───……偶には悪くないんじゃないかしらぁ)
ご案内:「浜辺」に空閑 栞さんが現れました。
■空閑 栞 > 「ごめんごめん、すっごい可愛かったからつい、ね」
頬を掻いて誤魔化すように苦笑し、立ち上がる。
そして自然な笑顔を浮かべ、ツヅラに向かって左手を差し出した。
「はいはい、今日は何が食べたいのかな?」
元々奢るつもりだったのだろう、懐には随分と余裕がある。
少女達はゆっくりと浜辺から離れていく。
栞の足取りは、本当の目的が達成されてとても満足げだった。
ご案内:「浜辺」から薄野ツヅラさんが去りました。
ご案内:「浜辺」から空閑 栞さんが去りました。
ご案内:「浜辺」に阿東 衛さんが現れました。
■阿東 衛 > (人気の無い浜辺を一人の少年が走っている。砂地を踏みしめ、蹴り上げる足に力を込めれば砂がばあっと舞い上がる。しっかりと砂を踏み込みながら走る姿はある程度そういうった事に慣れた姿なのが見て取れるだろうか。時折、足を止めては虚空に拳を繰り出す――シャドーボクシングのような事を繰り返している)
■阿東 衛 > (そうしながらしばらく浜辺を走っていたがやがてその速度はゆるやかに落ちていき、やがて立ち止まる)
……ふう
(多少息が上がってはいるものの激しく乱れている様子は無い。額の汗を服の袖で拭って、それから腰のペットボトルホルダーから水の入ったペットボトルを取り出して、蓋をあければ中の水をごくごくと一気に飲んでいく)
■阿東 衛 > (水を一気に煽って、ぷは、と息を吐く。丁寧に蓋を閉めると再びペットボトルをホルダーへと戻して。ぐいっと、一度上に伸びたかと思えばそのまま砂浜にぺたりと三角座りをした)
んー……、もう少し暑くなったら泳げるかな
(そんなことを1人ぼやく。プールもいいけど、海もまた違うよなあなんてのんきなことを思いながら、ぼんやりと海を眺めている)
■阿東 衛 > (人の少ない浜辺は潮騒の音くらいしか聞こえない。ここ最近、なんだか学園がざわついているけれどもここではそれが嘘のようにも感じられた。だからなんだという訳じゃあないけれども)
……
(かと言って、それについて自分が出来る事なんて特に無い。いつもどおりの生活を過ごしていけばいいかなあ、という程度だ。できるなら荒事はしたくないし、する気もない)
■阿東 衛 > (しばらくぼんやりと海を見つめていたが、再びゆっくりと立ち上がる。ズボンについた砂をぱっ、ぱっ、と払って、再びぐいっと伸びをした)
んー……、もうちょい走ろうかなあ
(じっと考え事をするのは性に合わない。とりあえず自分はここで何をしようか何をしたいか、実はまだ見つけていない。授業を受けたり、身体を動かしたり、充実している自覚はあるけれど)
■阿東 衛 > よーし、いこう
(ふ、と短く息を吐いて数歩その場を足踏みすると少年は再び走り出していった)
ご案内:「浜辺」から阿東 衛さんが去りました。
ご案内:「浜辺」にパミョンさんが現れました。
■パミョン > 「ぱみょんみょ……」
ゆらゆらと漂いながら砂浜に現れるくらげ。
ご案内:「浜辺」にロタさんが現れました。
■ロタ > 「おおおおぉ、なにこの広い青!!!空みたい!!!すっごーーーい!!」
遠くからどたどたと海に走り寄る小さな影。
「……おぉ?」
走り寄る途中、宙に浮かぶ奇妙な人影に気を取られ……。
「へぶっ!」
砂浜に顔面ダイブを決める。
■パミョン > パミョンの探し人のソラはすでにルナと合流しているのだが、パミョンはそのことをまだ知らない。
なので、未だに人探しを続行しているのである。
が、砂浜に倒れた少年を見ると、慌てて近寄り、
「ぱみょ!大丈夫?」
と声をかけながら手(のような触手)を差し伸べた。
■ロタ > 「ん、うん……だいじょぶ、ありがと!って、え……!??」
ロタは差し出された触手を取り立ち上がろうとするも、その感触に驚き。
「へ、へんなのがいるーーーー!!」
そう大声で叫んだ。
■パミョン > 「ぱみょぉ!?へんなの!?どこ!?」
いきなり叫ばれて驚き、慌てて周囲を見渡す。
自分が”へんなの”だとは思っていないようだ。
■ロタ > 「いや、君だよ!あ……、そうだね。そう思ってても人に変って言うのはいけないよね。ごめん!」
思わずツッコミを入れるも、すぐ思い直し謝罪する。考え方は少しおかしいが……。
気を取り直して、立ち上がる。ズボンをパンッパンッとはたき、パミョンに話しかける。
「ボクはロタって言うんだけど、君の名前は?っていうか、えっと、何?」
■パミョン > 「なんだー、パミョンのこと?」
へんなのと言われたことに対して気にしたそぶりもなく、へにょりと笑う。
「パミョンはパミョンぱみょ。異世界から来たくらげなの!」
■ロタ > 「そっかー、くらげかぁ。」
うんうんと頷き「くらげってなんだろ?」首をかしげる。
「まいっか!ねぇパミョン!パミョンはこの広い青、なんなのか知ってる?」
海を指し、そう問いかける。
■パミョン > 「ぱみょ、くらげ知らないぱみょ?海も?」
ロタと同じように首を傾げる。
「くらげはパミョンみたいなのの事!海は海なの、パミョンの故郷、すべてのいのちのみなもとなの!……ってママが言ってたぱみょ」
始めに自分を、次に海を指しながら説明する。
■ロタ > 「うみ?海っていうんだ!へー、なんか面白い響きだね!全ての命の、みなもと?よくわかんないけど、かっちょいー!!」
海を見ながら目を輝かせている。
そしてその目線をそのままパミョンに移し、
「で、くらげはパミョンみたいなの……?って、ことは空中に浮いたりするちっちゃい人のこと?海で産まれるならそりゃ見たことないよね。海ってすごいんだねぇ!」
■パミョン > 「パミョンもよくわかんない!」
にこにこと笑う。
「パミョンはくらげの中でも特別らしいの。普通のくらげは空を飛べなくて、海の中でふよふよしてるのぱみょ」
■ロタ > 「特別かあ!空飛べるなんて、パミョンもかっちょいーね!ぼくも飛びたいなあ」
羨ましそうにパミョンを見るロタ。しかしふと首をかしげる。
「海の中でふよふよってことは、あの海って川みたいに中に入れるやつ?くらげってお魚さん?」
■パミョン > 「ぱみょ、えっと……中に入って泳ぐこともできるけど、人間にとって、海は危ないって聞いたこともあるの」
ロタを見ながら、むむむ?、と悩んで首を傾げる。
「くらげはお魚さん……なの?ぱみょ?わかんないけど、パミョンにとってお魚はごはんなの」
美味しいよ、とにこにこ答える。
■ロタ > 「危ないの?そっかぁ……。じゃあ入るのはやめとこーっと。」
ちょっと残念そうに、海を眺める。
「あ、お魚さんも食べるんだ!ぼくもお魚さん好きなんだっ!一緒だね!」
■パミョン > 「お魚おいしいぱみょ!一緒!おそろーい!」
いえーい!と笑顔で両手(触手)をあげてハイタッチのポーズをとる。
■ロタ > 「?」一瞬首をかしげるが、すぐにわかったようで、触手に向けていえーい!とハイタッチをする。
ペチン!と間の抜けた音が浜辺に響く。
「あ~あ、久しぶりにお魚食べたいなぁ。どこかに川でも流れてればいいんだけど。」
■パミョン > ハイタッチして、えへへ、と笑った後、
「パミョンもそろそろお腹すいたし、ロタのぶんも捕ってきてあげるぱみょ!」
と言ってふよふよと海に向かい、すっとその姿が透明になって消えた。
■ロタ > 「!き、消えた……?!」透明になったパミョンを見て感動するロタ。
「す、すげー……。くらげ、すげー……」
■パミョン > 姿が消えて、一分ほど経った後。
水面にパシャリと水しぶきがたったと思うと、空中に2匹の魚が浮いていた。
消えた時と同じように、すっと姿を現すパミョン。空中に浮いているように見えた魚は、パミョンの頭の部分から出ている触手に捕まっていたのだった。
「ぱみょ~、捕まえたっぱみょ!」
ロタに近寄り、魚を一匹差し出す。
■ロタ > 「はやっ!しかも二匹!」
久々の魚におぉぉ!と目を輝かせるロタ。
「ありがと、パミョンっ!すごいんだねぇきみ!」と褒めながら魚を受け取るロタ。
しかし、
「……魚、どうやって焼けばいいんだろ……」
■パミョン > どやぁ……!と胸を張っていたパミョンだが、ロタの発言に対して、あっと声を上げる。
「そっか、人間は、お魚焼かないと食べられないんだった……どうしよう?」
もう一匹の魚を口に放り込み、ごくんと呑みこんでから、むむむと唸る。
■ロタ > 「生で食べた!生は危ないんだよ?なんか、よくわかんないけど、お腹痛くなるとか!」
知らないの?と、ちょっと自慢気に教えるロタ。
「うーん……。焚き火で魚を焼けるよね。そこら辺の木を集めたら、焚き火できるかなぁ。」
とつぶやきつつ、ごく近くに落ちている倒木、流木を集めて置いてみる。
「……何も起きないかぁ。」
■パミョン > 「パミョンはくらげだから、お魚を生で食べてもへーき!ぱみょ!」
もっと自慢気に答えるパミョン。
「パミョン、火の事はあんまり詳しくないの。火ってどうやって生まれるぱみょ?」
つんつんと流木をつつく。もちろん何も起きない。
■ロタ > 「う~ん、どうするんだろう……?燃えてくれたら助かるんだけどなぁ……。」
集めた木から目を離し、辺りを見渡す。
パミョンとともに悩んでいると、ふとパチパチという音が聞こえる。
音の発生源を探すと、どうやら先程集めた木から聞こえてくるようだ。
■パミョン > パチパチという音が聞こえてくると、
「ぱみょみょみょみょみょみょみょみょみょ!?」
と叫んで、慌てて流木や倒木から距離をとった。ついでに落下して砂浜にしりもちをついた。
■ロタ > 「えっ?だ、大丈夫?どうしたの?」パミョンに手を差し出すロタ。
「もしかしてこの音のせい?なんか、焚き火してるときみたいな音が聞こえてくるんだけど……」
■パミョン > 「ぱみぃ……、火の音ぱみょ、火は危ないって聞いたぱみょ、いのちにかかわるぱみょ……」
怯えながらもロタの手をとって立ち上がる。
ぴったりとロタにしがみつき、じっと音のする流木を見つめる。
■ロタ > 「えへへ、さっきと立場が反対になっちゃったね。」
自分の手を取り立ち上がったパミョンをみてニコニコ。
「火の音、だよね。もしかしてほんとに、さっき集めた木が燃えてるの?」
と、目を向けるといくつかの木の棒や枝の一部が真っ赤になり、部分部分に火が点き始める。
「ほへー……。火ってこんな簡単につくんだね。大丈夫だよ、これだけ離れてたら当たらないから!」
■パミョン > 「ぱみょー、大丈夫ぱみょ?ぱみょみょ、火は流木や倒木から生まれてくるぱみょ……知らなかったぱみょ」
一つ賢くなったぞ、といわんばかりにうんうんとうなずいた。
「じゃあじゃあ、お魚焼けるぱみょ!ロタもご飯食べれるっぱみょ、良かったー!」
嬉しそうにロタを見上げて笑う。
■ロタ > 「あ!そうだった!忘れてた!」
手に持っていた魚を完全に忘れていたらしいロタは、そのままてこてこと火に近づいて。
「えーっと、とりあえず置けばなんとかなるのかな……?」
そう言っておもむろに焼けた木の上に魚を置いた。
■パミョン > 火に近づくロタや、焼けた木の上に置かれた魚をこわごわと見つめている。
火は怖いが、興味はあるらしい。
近づいては後ずさり、近づいては後ずさりを繰り返している。
■ロタ > 「よっし、これでいっか!……って、あれ?どうしたの?そんなに火が怖いの?」
魚を設置して満足気な顔をして振り向くと、おろおろしているパミョンが目に入ってくる。
「あはは、そこまで怖がらなくても――」
と言いながらパミョンに向かって歩き始めた瞬間。
『ボッ!』と大きな音を立てて流木が燃え上がる!
■パミョン > 「ぱみょっみみみみょぱみみみょみょみょっみょぱぱぱぱみょ?!」
文字通り飛び上がって驚いて、ものすごい勢いで流木から離れていった。
■ロタ > 「!?!??あああぁぁっ!パニョンに貰った魚がぁっ!」
音に驚き、もう助からないであろう魚の末路を嘆くロタ。
初めて知り合った人から貰ったものを無駄にしてしまった。ものを粗末にしたことで嫌われたらどうしよう。そんな思いが胸をよぎり、思わず。
■ロタ > 「う、ぐっ……ふぇぇ、うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」
■パミョン > 「ぱみょ!?」
いきなり泣き出されて慌てて駆け寄る。
「ぱっみょ、ぱみょんみょ、ぱみょみょ、ぱみょーぱみょ、ぱみょみみょ?ぱみょみょん?」
おろおろと語りかけているが、不慮の事態に慌てすぎて、自分の母国語で話してしまっている事に、気が付いていない。
■ロタ > 「びえぇぇぇぇぇえ!ごべっ、ごべんなざいいぃぃ!き、ぎらっ、嫌わないでぇぇぇ!お、ざかな、ざんがぁぁぁぁ!燃えぢゃっだぁぁぁぁ!!」
■パミョン > 「ぱみょみょー!!じゃなかった!大丈夫ぱみょ!嫌わないぱみょ!!」
両手をばたばたと上下しながら言うパミョン。
しかし突然強風が吹いて、ふわふわと漂うパミョンの身体を攫って行ってしまった!
「ぱーーーみょーーー……」
と、パミョンの声が遠ざかって行った……。
ご案内:「浜辺」からパミョンさんが去りました。
■ロタ > 「き、嫌わない……?ほんと……?」
安心した、しかしちょっぴり疑っているような目でそちらを見る。
と、その時!突風で砂が舞い上がり目に入る!
いたっ!と思わず目を閉じるロタ。突風が収まり恐る恐る目を開けたロタの視界には、パミョンはもうどこにも居なかった。
■ロタ > 「あ、あれ?ぱ、ぱみょ、パミョンは……?」
慌てて周りを見渡しパミョンを探すも、しだいに火が収まりつつある流木以外に見つけること叶わず。
「ぱ、ぱみょん……う、うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!ぼ、ぼくが、ぼくがちゃんと掴んでなかったからぁぁぁぁぁぁぁ!!神さまがパミョンをぉぉぉぉぉ!」
砂浜には、少年の嘆きだけが響き渡っていた。
ご案内:「浜辺」からロタさんが去りました。
ご案内:「浜辺」に森永こあらさんが現れました。
■森永こあら > 学生服を着た、二十歳前後と思われる少年がやってくる。
黒髪黒眼、一見して日本かその周辺の人物だろうとわかる。
その服はところどころ着崩しており、不良とまでいかずともちょっとガラが悪そうに見える。
身長も平均よりは高いし、しかも耳の下にはタトゥーなんかがある。もっとも妙にカワイイ、コアラのタトゥーだが。
彼は砂浜を見回すと、服に砂がつくことも構わずおもむろに座りこんだ。
そして辺りの砂面を、素手で雑に掘り返している……。
ご案内:「浜辺」に上泉 和正さんが現れました。
■上泉 和正 > (浜辺に袖の下から光る銀糸が伸びた上泉が来た
伸びた銀糸の先は鳥をかたどっており、その銀糸の鳥が荷物を運んでいる
上泉本人は釣り用具だけを持っている)
おや?先客かな。お~砂遊びかな?わしもよくやったものじゃが
素手では痛くないかの
(そして素手で砂を掘り返している森永を見て
少し心配げに森永に話しかける)
■森永こあら > かけられた声に振り向く。
上泉に向ける視線はやや鋭い――が、座った状態からの上目使いということを差し引けば普通ってとこだろう。
そしてその鋭さも、上泉の言葉にヘッと笑えば消える。
「砂遊びってガラに見えますかい、こんな野郎が」
冗談交じりに諧謔してから、
「……いやでも、そうとしか見えねえし、実際も大して変わんねえか。まいいや。
大丈夫っすよ。格闘技習ってんでそこそこ手の皮は厚いんス。
じいさんこそ、そのお年で荷物持ちですか? 他のバーベキューの面子にも手伝ってもらえばいいだろうに」
テーブルやバーベキューセットに気づき、他にも何人かと集まって砂浜で遊ぶのだろうと読んだ。
■上泉 和正 > 砂遊びにガラは関係ないと思うがの。それに人気のないところなら
なおさらじゃ
(あっけらかんと言う。この様子からして本気で砂遊びを
しているのだと思っていたようだ)
後、荷物持ちではない。わし一人が寂しく釣りをして
その場で釣った魚を調理しようと思ったらこの荷物の量じゃ
(相手の言葉を少し自嘲気味に否定する)
しかしおぬし暇か?暇ならじじいの釣りと食事の話相手でもしてくれんかの
食事はおごるからの
(期待をこめた発言をする)
■森永こあら > 「ふふん、コワモテどもが人気のない場所で泣いたり甘えるのを何度も見てきた年の功、って感じの発言ですね」
カラッとした上泉の言い方に、愉快そうに肩をすくめた。
「えっ」
独り、と聞いて一瞬の気まずさを覚えるも、
「えェ~ッ! 一人で魚釣ってキャンプ道具持ってバーベキューっすかァー! それはキツめに寂しいっすよオジイサ~~ン」
やかましくツッコミを入れたのち、
「いやあ、ワールド暇人グランプリで優勝候補のこの 森永こあら がいてよかったですねえ、付き合って差し上げますよ」
と言って立ち上がり、ズボンの砂をベシベシ払い出す。
■上泉 和正 > おお~ありがとの。やはり若人が話し相手になってくれるのは助かるわい
(少し失礼な相手の言葉にも怒った様子はなくむしろ相手が
できたことに喜んでいるようだ)
それでは早速釣りにかかるかの。おぬしもすぐに食事がしたかろう
(釣り用具を解き、釣りの準備をし海のそばに行く。そして
海に釣り糸を垂らした)
■森永こあら > 「いえいえ、礼には及びませんぜ」
そして釣りの準備をする姿を興味深げに眺めている。
「釣り、やったことないんスけど結構興味あるんですよね。
格言であるでしょう。
『一日幸せになるには床屋に行け、一週間幸せでいたかったら結婚しろ、一年幸せでいたかったら家を建てろ、一生幸せでいたかったら釣りを覚えろ。 ――ニーチェ』
みたいなの。
釣り好きの自信、マジパネェ。あと何気に結婚disの切れ味がパネェ」
ダラダラ雑談していたが、ふと口をつぐむ。
「……あ、ぺちゃくちゃしゃべってたら魚逃げたりしますか」
■上泉 和正 > それは言い過ぎのような気がするがの……後、独身の身である
わしからするといい女とは結婚してみたかったと思うがの~
(雑談に淡々とツッコミを入れる)
大声を出したりドタバタ走らなければ大丈夫じゃ。安心せい
(そう言って笑みを浮かべる。とその時釣り竿に反応があった)
おっ早速じゃ
(釣れた魚は……) [1d5→3=3]1クロダイ2カサゴ3メバル4キス5マダイ
■森永こあら > 「独身なんですか。……俺さっきから地雷っぽい話題踏みまくってないスか、すみません。
でも、おじいさんこざっぱりしててとても独り身とは思えないですね」
フォローになってんだかなってないんだか半端なことを言っていると、ヒットがくる!
「おっ! おおっ! おおおっ!?」
リールを巻く姿を固唾をのんで見つめ、
「おー! ばっちり釣れてる! この魚は……わかんねーですけどちょっと見た目ブサイクで、その代わり喰うと旨そうな雰囲気ありますね」
■上泉 和正 > いやいや、いいんじゃ。わしは別に気にしていないからの
(ホォホォと笑いながら言う。その様子は本当に気にしていない
ようだった)
メバルじゃな。主に煮付けにするがその他にも塩焼き、唐揚げ
刺し身などでもイケる。材料と調理器具を持ってきとるから
四つともイケるぞ……もう一匹釣って調理するかの
(また海に釣り糸を垂らす)
~しばらくした後~
おっヒットじゃ
(釣り竿に反応があった。釣り竿を上げリールを巻く
釣れた魚は……) [1d5→5=5]1クロダイ2カサゴ3メバル4キス5マダイ
■森永こあら > 「ッす、かたじけないっす」
小さく会釈。耳の下のコアラのタトゥーも会釈する。
「メバルかぁ、あー、名前は聞いたことありますね。これがメバルかあ。キンメダイにも似てますけど、グロっぽい魚は煮付けがやっぱメインなんすね。どれがいいか迷うぜ~」
釣りあげられ、魚籠か何かに入れられたであろうメバルをつついて遊んで待っていると、
「おっ、名人! 次は……」
注視する海の中、昇ってくる桜色。
「タ……タイじゃねーーか! これは俺でも分かりますよタイっすよね? マジ? こんな場所で釣れんの!?」
■上泉 和正 > これはわしもびっくりじゃ……もしかして乱獲などがされていないから
釣れたのかもしれんな。魚の中には釣りによる乱獲で個体数が
激減してしまったものもあるからのう
(少々驚いた様子で説明する)
ではそろそろ食事にするかの。おぬしはこのマダイがいいかの?
刺し身で良いか?
(高級な魚の方を当たり前のように森永に食べさせようとする)
■森永こあら > 「なるほどな……この辺は釣りはおじいさんみたいな少数の趣味人がするくらいで、漁業とかもそんなされてないし、海洋汚染もされてねー、ってとこか。
まあ俺の? 応援が? あったからかも? しんないっすけど? つって」
与太を飛ばしてヘラヘラ笑う。
「えっ、俺がタイでいいんすか。刺身とかどうとか以前に、そんな、悪いっすよ」
手を振って恐縮する。
「ぶっちゃけ料理もおじいさんにほとんど任せる気マンマンなんすから、俺」
■上泉 和正 > そうじゃな。おぬしの応援のおかげじゃな
(柔らかな笑みを浮かべて言う。そこにからかいの意は
含まれていなかった)
いいんじゃいいんじゃ。学生には手が届きにくいものじゃろ?
わしは買うという選択肢があるからの
(タイを食べさせたい気持ちが強く現れている
上泉にとっては孫に美味しいものを与えるような気分なのだろう)
食事をおごるという約束じゃ。別に料理は手伝わんでええ
ただ折りたたみテーブルを広げてテーブルにするぐらいのことは
やってもらうがの
■森永こあら > 「そらまあ、真鯛一匹は買えないし、大体料理できねーですけど……って」
はたと気づいたように。
「その口ぶりからすると、おじいさんってセンセーだったり、し、て」
散々フランクに話しかけてきたことが脳内を巡る。
「テーブルくらい広げますよ、もちろん。……あー、あと、鱗取るくらいなら手伝えます。メバルはよく知らないですけど鯛って鱗かなりのもんなんでしょう? だったら――」
まあ教師なら簡単に見せてもいいだろう、と思う。
「俺の≪能力≫が役に立たなくもないですけど」
■上泉 和正 > わしは教師じゃが別に敬語とか厳しくないから大丈夫じゃ
学生にはある程度の自由をがわしのモットーじゃからの
(無理に口調を変えようとしているように思えた上泉は
そう優しく言う)
おお~じゃ、頼もうかの
(もし森永がテーブルを広げ終わったのならまな板を取り出し
その上にマダイをのせ鱗取りを頼むだろう)
■森永こあら > 「そ、そっすか。じゃあ遠慮なく、ってわけにもいかないですが、まあそんなりに」
自然と強張っていた肩を解そうと、ゆさゆさ肩を回す。
手早くテーブルを広げた後、(上泉が水を持ってきていればそれで、でなければ海水で)ささっと手を洗って、まな板に向かう。
「ほんじゃあ、早速」
森永が持ちあげた手には、包丁も鱗取り器も握られていない。砂浜を掘っていたと同様、素手だ。
「あ、料理だったらなんかする前に一応説明しとくのがマナーか。
俺の能力は、通称≪フラワーチルドレン≫。効果は――触れたものを花びらにすることです」
手の平を鯛にそっと当てる。そして鱗に沿ってゆっくり撫ぜていくと、
「触ってる場所にしか使えないのが微妙ですけど、鱗取りには十分ッスね」
森永の手が過ぎ去った場所には、鱗の代わりに鮮やかな黄色い花弁が、無数に鯛の上に散っている。皮や身には傷一つない。
「なんでもいいんすけど、まあ一応、食用菊にしてみたりして」
■上泉 和正 > おお~ありがたいの。綺麗な能力じゃの~
(感心し言う)
魚だけでは彩りがないからの……ありがたい
では、調理にかかるかの
(そう言うと包丁を取り出しマダイを見事な手さばきで三枚に
おろした。そしてそれをまた切っていき食べやすい刺し身にした。
皿に盛り付け彩りにさきの花を加え)
完成じゃ。ほれ、たんと食べなはれ
(森永にタイのお刺身を差し出す)
■森永こあら > 鮮やかな手並みに溜息を吐く。
「先生ってなんの教科なんすか? その包丁遣い、調理学とか?」
などと言ってる間に、盛りつけまで済む。
綺麗に盛られた刺身に、ごくりと唾を飲むと、箸を手に取るのももどかしく、
「いただきまぁっす!」
刺身をつまんで、少しだけ醤油につけ、口に飛びこませる。
「ん」
「んん」
「んッめェ―――ッ!」
思わずガッツポーズだ。
「この身のコシ! プリプリ感! まるで口の中でまだ泳いでるみてーだぜ! 口の中が水族館だァ~~~! それに旨味がよお、白身なのに濃厚な旨味が詰まって、醤油なんていらねーレベルだ!」
■上泉 和正 > 付呪と鍛冶じゃ。ただ使う人の気持ちに立つために
道具を使っていたらその使い方も上手くなっただけじゃ
(褒められたことに対して嬉しそうに言う。なんだかんだ言って
上泉も人の子。褒められると嬉しい)
ふむ。それは良かった。わしはメバルをいただくとするかの
(満足気に刺し身を食べる森永を見てそう言った後
食べている森永から少し離れたところでメバルの鱗を取りに係る。
食べているのを邪魔したくないからだ。
そしてメバルを捌き刺し身にした)
ではわしもいただきます。
(上泉はポン酢で刺し身を食べる)
うむ、うまいわい
(実はメバルはフグと同じく寝かしておいたほうが美味しい魚なのだが
それを差し引いても孫のような年齢の森永と食べるメバルは
美味しいなと思う上泉であった)
■森永こあら > 「へえ……俺には今んとこ縁のない教科なのが残念っすね。クリエイターにしてユーザってワケか。ンで、ついでに釣り人、と」
言いつつ鯛刺身をまた一切れ口に運ぶ。
「ああ、うめえ……」
しみじみ溢す。
「正直、鯛は有名で高いだけで味はまあそこそこだろと思ってたんすけど、見直しましたわ。これ鯛茶漬けとか鯛シャブとかにもしてえなあ」
上泉が調理していることになんとなく申し訳なさを覚えつつ、まあ向こうの気遣いを無にすることもあるまいと刺身を喰らう。
と、やがてメバルも調理が終わり、上泉が食ってるのを見ると、
「……あのー。もしよかったらなんすけど……いや、行儀悪いのは重々承知なんすけど、何切れか鯛とメバルをトレードしません? いわゆる、シェアっつーか? いやー、食べ比べしたくなっちまって」
■上泉 和正 > ん~実はメバルは身が硬くて好みが別れる味なんじゃ。
ねかせたほうが美味しいんじゃがそれでも良ければ
交換してもいいぞ
(迷いがにじみ出ている)
■森永こあら > 「そうなんですか。や、でも折角だから食ってみたいんですよ、獲れたてなんて滅多にないっすから」
と言い張り、承諾されしだいメバルの皿に箸を伸ばす。
「ん」
「んん?」
「おお……」
「……いや、これも美味いぜ!! アワビとまではいかねーが、鯛の上品なプリプリ感とは違う、尖った見た目通りのコリコリした歯ごたえ! それでいて結構脂がのってるしよお! 悪くない、悪くないぜ、not badだ!」
拳を握る。
「――ま、そうは言ってもやっぱ俺は鯛の方が好きですけど」
■上泉 和正 > 美味しいようでよかったわい
(味の感想を聞きひと安心したようだ)
ま、鯛の方が高級魚じゃからの。それにねかせてないし
(最後の言葉に対しては淡々と返す)
■森永こあら > 「じゃあ、今度は寝かせた奴も食ってみたいっすね。あと煮付けとかで火を通したのもさ。メバルの真価っつーんですか、実力っつーんですか、ポテンシャルみたいなのはまだ秘められてるってことだもんなあ」
と言いつつも、もう一切れ鯛を口に放り込んで、
「うむ……ご馳走様っした!」
シメの挨拶だ。
「あー食った食った、美味かった。ありがとうございました!
いやー、いい出会いだったぜ。蟹とたわむれるつもりが、鯛が食えるとはなァ……海老で鯛ならぬ蟹でたいだ。
後片付けする時は言ってください、俺の≪フラワーチルドレン≫で汚れも花びらに出来ますから!」
そう言って、しばし食休みとしてくつろぎだす。
■上泉 和正 > うむ、いい食いっぷりじゃったわい
(満足気に言う)
わしは残りはねかすかの。
(そう言うとメバルの刺し身にラップをしクーラーボックスに入れた)
おぬし、砂遊びに見せかけてカニ探りをしていたのか……
(合点がいったようだ)
さて、片付けをするぞ
(そう言って片付けを始めるだろう。そして片付け終わったのなら
上泉は荷物は銀糸の鳥に持たせて歩いてその場を去るだろう)
ご案内:「浜辺」から上泉 和正さんが去りました。
■森永こあら > 「見せかけてたわけでもないっすけど。折角砂浜があるから『東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる』をやってみようかと思って蟹探してたんですが、いなかったわ。
片づけっすね、ウッス」
一宿はないが一飯の礼としてそこそこ真面目に手伝う。
「どーも今日はありがとうございました、授業で世話になることがあったらよろしくお願いしまーす!」
去っていく上泉を見送った後、
「あ、あのセンセーの名前聞いてねえや。……まあいいだろ、機会があればまた会うよな」
などと呟いて、くちくなった腹をさすりながら去って行った。
ご案内:「浜辺」から森永こあらさんが去りました。
ご案内:「浜辺」に麻美子さんが現れました。
■麻美子 > キラキラと光る海、光る太陽、どこまでも続く砂浜……。
というほどではないにせよ綺麗な海の砂浜、その波打ち際を素足で歩く。
手元には脱いだ靴とソックスがぶらさげられていた。
「いやー、たまには海もいいものッスねー。」
今日は特に事件も無い、それらしい騒ぎも、新しい情報も無い。
あったのは良い知らせだけ、親友がとりあえず生きていて、
なんとか無事に暮らしている、という事だけだ。
「ひゃっほぉぉぉぉう!!!ッス!!」
手放しに喜ぶ事はできないが、今は笑っておこう。
波打ち際を笑顔で駆け抜ける。
打ち上げられたしぶきが日差しにキラキラと輝いた。
■麻美子 > よくよく冷静に考えると、
恋人も何も居ないのに海を駆け抜けるのはさすがに変な気もする。
なんとなく恥ずかしくなって立ち止まると、
その場で足踏みをしてちゃぷちゃぷと遊ぶくらいにするした。
まだ初夏とはいえ、ひんやりとした水が心地いい。
「やー、気持ち良いッスー。」
なんとなく水をぱしゃっと蹴ると、
打ち上げられた水がキラキラと輝いた。
ご案内:「浜辺」にカエラムさんが現れました。
ご案内:「浜辺」に鈴成静佳さんが現れました。
■カエラム > 水平線の彼方に視線をやってみれば、水面から何かがせり上がってきているのがわかる。
ドクロだ。
ワカメの乗ったドクロ頭が、海の中から砂浜へと近付いてくる。
上半身は裸で、岸に近付くにつれて人体模型じみた皮膚のない上半身が露になりつつある。
■麻美子 > そもそもなんでこんな所に来ているかと言えば、
カフェテラスが満員で、屋上に行く気分にもなれず、
なんとなくやる事もないからぶらぶらとしていたら海に出た。
……ただそれだけの事だ。特に意味はない。
「そろそろ戻るッスかねー。」
■鈴成静佳 > (手に防水バッグを抱え、海岸へとやってくる静佳)
ふんふんふん~♪ 今日はいい天気だし海で夏を先取りッスよ~! ……っと先客がいた。こんにちわ~! 水冷たくないッスか?
■カエラム > 「――! まみこ~」
浜辺をかける麻美子に気が付くと、大量のワカメを引き連れながらゾンビが走ってくる。
シーサイド・オブ・ザ・デッドの幕開けだ。
■麻美子 > 水平線から浮かび上がるドクロはさすがに少しホラーだったのか、
「ヒッ」と小さく声を上げると逃げ出した。それはもう全力で。
「あ、そこのおねーさんは海水浴客サンッスか!?
こんな早い時期から元気ッスねー!!!」
慌てて海から走って出てくると、少女の姿に気がついて手を振る。
■カエラム > 「…? まってー」
水から上がったばかりで陸の視界に慣れておらず、麻美子の様子がよく察せない。
麻美子と話して状況を聞くため、ゾンビはずんずんと追いかけ、距離をつめてくる。
麻美子が誰かに手を振っているところを見ると、ゾンビも真似して手を振ってみる。
■鈴成静佳 > いやーまだ海開きには早いけど、短パンで水遊びくらいなら大丈夫かなーってね。えへへ…(ショートパンツの腰をぽんと叩く。その尻は豊満であった)
あ、はじめましてッスね。アタシは鈴成静佳です。ヨロシク! あなたは……
……って、な、なんじゃありゃあーーーー!!!(麻美子さんが来たほうを見ると、海面からもじゃもじゃの巨大な人影が。眼を丸くして凝視しつつ、逃げ腰)誰ッスか、知り合いですか! なんか「まみこー」とか言ってるように聞こえるけどあなたのことッスか!!
■麻美子 > 「鈴成サンッスね、スタイルいいッスねー。
短パンがよく似合ってるッスよ」
彼女の豊満なスタイルを見ると、ケラケラと笑った。
「……で、麻美子は確かに麻美子ッスけど!!
でも海の怨霊とかにはさすがにちょっと縁がないッス!!」
彼女に慌てて弁明しつつ、こちらに来る影をじっくりと見る。
よく見れば一応見知った顔だった。
「……カエラムじゃないッスか。」
こんな所で何やってるんスか?
■カエラム > 頭をぶんぶんと振ってワカメを振り落とした後、こう答える。
「かめ、たすけた。おれい、されてた。」
言葉の通り、カエラムは何らかの障害から亀を救い、海の底でお礼に何かをされていたとのこと。
「これ、くれた。」
カエラムの手には大粒の玉が三つ握られている。
白銀に輝く、真珠だ。
■鈴成静佳 > ……あ、ホントに知り合いだったんスか。カエラム……さん?
(近づいてくるとその巨大さに息を飲む。人間にも見えず、ゴーグルで隠された顔では表情や心理をうかがい知ることもできない。一体何者?)
あ、麻美子さんよろしくッスよ! スタイル……いやー、いろいろ食べてたら尻ばっかり大きくなっちゃって。アハハ……。
(麻美子さんの体つきを、制服の上から推察しようと上から下まで眺める。尻以外は自分と大差はないようだ。時期尚早な薄着をしてきてしまった自分が迂闊だったのかもと気付き、苦笑いを浮かべる)
■カエラム > 「……じぶん、なまえ、かえらむ。そっち、なまえ。」
なにはともあれ、まずは屈みこんで自己紹介から。
それから短パンの少女の名前を聞こうと試みる。
あんまり体が大きいと、相手を萎縮させてしまうのが悩みどころなのだ。
■麻美子 > 「浦島太郎ッスか……。」
そう苦笑しつつ突っ込む。
「それはカエラムが貰ったッスから
カエラムが好きに使うッスよ。
新しい服とか飲み物とか、好きな物を買うッス。」
ゾンビにはじめてのおつかいをさせる気分になりつつ、
カエラムの開いた手を握らせる。
買い物は異邦人や異世界人の事を考慮して、
物々交換でも大丈夫だ。おそらく、真珠も使えるだろう。
「好きに、使って、いいッス。」
念のため繰り返すと、にっこり笑って頷いた。
■麻美子 > 知り合いッス、妙な縁があるんスよ、と苦笑しつつ
「ま、あんまり気にするなッスよー。
大丈夫ッス、お尻が大きい女の子はこの頃流行りの女の子ッス!!」
慰めなんだか冗談なんだかよく分からない事を言いつつにへらーと笑う。
■カエラム > 「うらしまたろう?」
首を傾げる。知らない単語だったようだ。
ひらがなは読めるので、絵本ぐらいは読めるかもしれない。
「それなら、まいにち、の、おれい、したい。だめ?」
「かえらむ、かめ、こころ、おなじ。かえらむ、これが、すき。」
握らされるがまま握らされた手に、若干の抗力が働く。
助けた亀が真珠をくれたように、カエラムも世話になっている麻美子にお礼の一つでもしたいと考えているのだろう。
ゴーグルの下のがらんとうが、麻美子をまっすぐに捉えている。
■鈴成静佳 > (カエラムさんの表情こそ伺えないが、その物腰は穏やかで、敵意は感じられない。なら、正体はそんなに深く考えることもなかろう。静佳も徐々に警戒を解き…)
ん、アタシは鈴成静佳。しずか、って呼んでね。カエラムさん!
カエラムさんは優しいんスね、カメさんを助けてたなんて。綺麗な真珠じゃないッスか。きっと高く売れ……ううん、好きな子にプレゼントするといいよ! きっと喜んでもらえるよ!>カエラムさん
……いやー、やっぱり他人と比べちゃうと気になりますよ、体型(苦笑いして頭ポリポリ)。
お尻だけ大きくてもねぇ。周りには胸大きい人も多いし、あと……食ってもまったく太らない奴とか。おのれ氷架……>麻美子さん
■麻美子 > じっと見つめ(?)られれば、
うーん、と悩ましげに頬を掻いた。
「……そうッスね、じゃあ、
これで麻美子に何か買ってくるッスよ!!」
真珠そのまま貰っても仕方ないッスから、と苦笑して、頷いた。
■カエラム > 警戒を解いていく少女を見て、ほっと胸を撫で下ろす。
「しずか……おぼえた。しずか、よろしく。」
そう言って静佳に向けて、手を差し出す。
最近知った現世の文化にこういうものがあると知って、さっそくそれを試してみたのだ。
「ぷれぜんと……」
それもたった今方向転換したようだが。
■麻美子 > 「あ、氷架サンの知り合いッスか、氷架がいつもお世話になってるッス。」
(冗談めかして帽子を浮かせて一礼する。)
「確かに氷架サンの天然美少女っぷりには
悔しいッスけど『おのれ』と言わざるをえないッスねー……。」
氷架は確かに美少女だ、羨ましいくらいには。
……うんうんと頷いた。
■鈴成静佳 > うん、ヨロシクね、カエラムさん。
…お、握手ッスか。礼儀いいッスね!(海藻まみれの手に一瞬躊躇するも、純粋そうなカエラムさんを傷つけてはいけないと動揺を隠して右手を差し出し、握手。その手の中に真珠が残り)……アハハ、これはありがたい!
アタシは真珠のまんまでもありがたく頂くッスよ。キレイなもの大好き! ありがとね、カエラムさん!
■カエラム > お礼を受けてくれると聞いて、ゾンビはぐっとガッツポーズをした。
「かう……わかった! なにか、かってくる。たのしみ、して!」
昔は真珠が高く売れたが、現世ではどうだろうか。
いや、カエラムには静佳が「高く売れる」と言ったのが聞こえていた。
ここでは通貨による取引が主流のようだが、物々交換で通せるだろうか。
■鈴成静佳 > うん、アタシは氷架ちゃんのルームメイトだよ。最近いろいろ忙しそうで部屋に帰ってくるの遅いけど……何やってるんだろう。
もしかして……食っても太らない体質ってのはウソで、きっと裏でいろいろ秘密の特訓とかやってるのかも。きっとそうだわ! 今度探りにいかないと……!(異能や『薬』のことでトラブルに巻き込まれてることは知らないようだ)
麻美子ちゃんも氷架ちゃんの知り合いなんスね!
■麻美子 > にっこりと微笑むと頷く
「もちろん、楽しみにしとくッスよー!
どうせならカメさんのお礼の真珠じゃなくて、
カエラムが選んだお礼が欲しいッスからね!!」
■カエラム > 「……あっ。」
握手する方の手の指にうっかり真珠を挟み込んでいたうえに、偶然復唱した「ぷれぜんと」と復唱したのが仇になった。
そのつもりはなかったのだが、意図せずしてプレゼントしてしまった。
喜んでるからいいかなと思う反面、麻美子へのプレゼントに使えるものが減ったと考えると少し残念な気持ちになるのだった。
■麻美子 > 「ルームメイトさんッスかー。
氷架サンとルームメイトなんて羨ましいッスねー!!
美人は三日で飽きるっていうッスけど、見てて飽きないッスから!」
氷架サンは小動物的可愛さがあるッスからね、と頷き
「間違いなくそうッスよ、
この前もどう考えても入らないような量をペロリッスよー?
麻美子はあれは異能だと思ってるッス。」
腕を組んでうんうんと頷く、間違いなくあれば異能の一種だ。
■鈴成静佳 > (「あっ」という声に、静佳も「プレゼント」の意図が違ったことを察し、気まずくなる)
アハハ、プレゼントじゃなかったんスね……。そういえばアタシ、カエラムさんに特になにもしてないし、プレゼントされる筋合いがなかったッスね!
……じゃあこうしよう! 麻美子ちゃんは真珠を何かに「交換」してくるよう言ってるし、アタシもこの真珠は貰うんじゃなくて「交換」ってことでどう?
(といって、自らの耳から鈴の意匠をした真鍮製のピアスを外し、カエラムさんに差し出す)どう? これ、キレイでしょう? 真珠と釣り合うかどうかは分かんないけど……よかったら受け取って! 真珠と交換!
■鈴成静佳 > いやー、女子寮でいろいろやってたらなし崩し的にルームシェアになっちゃってね。寮はなかなか楽しいッスよ! 一緒にお風呂とか。
でも氷架ちゃんはなかなか堅物でねぇ……一線を越えられなくてもどかしいというかー……(口をへの字にする)
麻美子ちゃんはどこに住んでるんです? どっかの寮? アパート? うちの寮おすすめッスよ!
■カエラム > 「きれい、たしかに。こうかん……ありがとう、しずか!」
真鍮製のピアスを受け取ったカエラムは、それを身につけようと耳のあるべき場所に手を当てる。
しかしカエラムは思い出した。自分にはもう、耳がなかったということを。
空を切る手に、一筋の風が通り過ぎる。
「rrrrr.....」
カエラムは四つんばいになって落ち込んだ。
■カエラム > 「……さっそく、えらぶ! まみこ、しずか、また!」
落ち込んでばかりもいられない。どこか付けられる場所を探してみよう。
善は急げと、カエラムは脱いだ服を置いた場所まで駆けていく。
「また!」
一度振り返って、大きく手を振る。
■鈴成静佳 > おっと、付ける場所がなかった……デスネ……。
(最後の方の声は震えていた。逆光や絡みつくワカメでよく分からなかったが、その顔はガイコツで、その身体は剥き出しの筋肉。その事実に気付いて悲鳴を上げそうになるのを噛み殺し、必死に頭を巡らせる……どうやって鈴のピアスを受け取ってもらおうか)
……ま、それは耳に付けなきゃダメってことでもないッスよ! ローブに引っ掛けとくとかでも可愛いと思うよ! 困ったら真珠と一緒にまた交換に出してもいいかもね! うんうん。
じゃあ、麻美子ちゃんのプレゼントを探しておいで。またね、カエラムさん!
■麻美子 > 「またッスー!」
手を振ってカエラムを見送る。
ちゃんと買ってこれるだろうか。
……そもそも、どんなものを選んで来るんだろうか。
『アロハシャツとかだと困るッスよ……。』などと思いつつ。
「寮は楽しそうなんスけどねー、麻美子は私宅ッス。」
そう言って苦笑する。
「って、一線って鈴成サン、氷架サンに何する気ッスか!!」
女の子同士ッスよ?と聞きつつ。
■カエラム > (オリハルコンのアクセサリーなんてどうだろう……)
現世初心者・カエラムの明日はどっちだ。
見送られたカエラムはずっと向こう側の岩場で着替えた後、浜辺を後にしたのだった。
ご案内:「浜辺」からカエラムさんが去りました。
■鈴成静佳 > ほえー、麻美子ちゃん家持ちッスか! お金持ちィ! いいなー……。
(どんな家だろうと想像しつつ、羨ましさに若干唇を尖らせながら)
……んー、何想像してるんですか麻美子さぁん? 一線について聞きたいッスか?
いやまぁ、まずはアレっすよ。互いのプライベートをもう少し知り合って行きたいッス。互いの部屋で一緒に遊んだり、お泊り会したりとか。ゆくゆくは麻美子ちゃんの想像してるようなアレコレもしたいッスけどね~。何想像してるかわかんないけどね~。
でも、アタシ、麻美子ちゃんとも仲良くなりたいッスよ! 田舎には内気な地味っ子ばかりで欲求不満だったし! 麻美子ちゃんみたいなオシャレさんはアタシの好みッス!(鼻息荒く、ない胸をときめかせる)
ご案内:「浜辺」にクラスカさんが現れました。
■麻美子 > 「学校から卒業するまでーって事で貰ってるんスよー。
麻美子、特待生ッスから。」
卒業してからも学校でそのまま勤務するなら
住んでても平気ッスけどねー、と自慢気に話す。
一線についての説明を受ければ、心の中で絶叫する。
『こいつ、レズッスッーーーーー!!!!』
レズに若干のトラウマ……というより、
諸般の事情で現在進行形で苦手意識のある麻美子はじり、と後ずさる。
「い、いや、麻美子も、あれッス、
鈴成サンとはゼヒ仲良くしたいと思ってるッスよ。
………お友達的な意味で。」
だらだらと汗をかきつつ少し目を逸らす。
■クラスカ > すーいーまーせーん!
(砂浜を息を切らせ、二人の側へ走って来る)
(あまりに急いたためか、一度は砂浜に埋まった木切れに足を取られて転倒し、衣服と顔が砂に塗れたのだが、そんなこともお構いなしと言った風で)
(息を整えると、鈴成と麻美子の顔を見比べて、ある質問をした)
あの、違ったらすいませんが、さっき「カエラム」って人が……いませんでしたか?
■鈴成静佳 > あはは、こういう言い方するとやっぱり普通の子には引かれちゃうッスね……(苦笑)…うん、もちろん友達として仲良くなりたいよ!
「そっち」が行ける人となら「そっち」もする。アタシは人の嫌がることはしない主義だからね。気にしないで!
(ただし氷架ちゃんだけは堕とす……とギリギリ聞こえない声で呟き)
麻美子ちゃん特待生ッスか。頭良さそうッスもんねー! あるいは異能の方ッスか! >麻美子さん
お、なんすか。カエラムさんに用があったんスか?
あの人は確かにいたけど……麻美子ちゃん、どこ行ったんだっけ?(麻美子さんのほうを伺う。事情はこっちのほうがよく知っていそうだし、ヘタに口を滑らせてはいけないだろうという考え) >クラスカさん
■麻美子 > カエラムの事を問われれば、頭の中で目の前の人間の情報を検索する。
クラスカ、普通の生徒を装っているが、
学園トップクラスの魔術の使い手。
『魔術関係でゾンビなカエラムに興味でも持ったんスかね。』
そんな事を考えつつも、目の前の少年には若干の親近感を覚える。
にっこりと笑うと、質問に答えた。
「カエラムなら買い物に行ったッスよ?
どこに行ったかは分からないッスけどー。」
ひらひらと手を動かす。
実際どこに買いに行ったかまでは分からない。
■麻美子 > 「いや、苦手ーってわけじゃないんスけどね。
最近ちょっとレ…女の子が好きな人と色々あって……。」
もしかしたら傷つけたかもと思って頬を掻く。
なんだか誤解を招きそうな言い方だが。
「無理矢理そういう事しないならいいと思うッスよ!
恋愛感情なんて人それぞれッス!!」
うんうんと頷く。
「無理矢理はダメッスよ?」
なんとなくだが、氷架はそういう事は経験なさそうに見える。
初めてが無理矢理、しかも女の子相手というのは可愛そうだ。
「さー、どっちッスかねー、もしかしたらスポーツかもしれないッスよー?」
そんな事をいって笑いつつ
■クラスカ > (銀色の前髪は汗で額に張り付き、深い蒼の瞳が露わになった)
(身長は男子生徒にしてはあまり高くなく、体躯も細い。一言で切り捨てるなら、『弱そう』だ)
(プライバシーな情報が麻美子に既に漏れているとも知らず、自己紹介を続ける)
僕は生活委員会のクラスカって言うんですけど、「カエラム」という人の情報を集めてまして。
たまたま通りがかって、提供のあった目撃証言に合致してたんで、もしやと思ったんです。
彼が異邦人なら、保護の対象になってますし、生活に困っている場合、ある程度の助力はできますから。
(一人のジャージを着ている女生徒は、生活委員会のブラックリストに写真がない以上、おそらくは無害な人物)
(もう一人のメガネを掛けた女生徒は……言わずもがな、「広報のあいつ」と呼ばれるパパラッチ)
(発言をどこまで信用できるかも、判断がつきかねる)
でも、一歩遅かったみたいですね。
(「カエラム」に危険性があるならば、既に風紀や公安の的になっている)
(そうなっていない以上、放置されるに叱るか、都市伝説レベルの噂に留まっているということ)
(気長に調査を続けるしか、ないか)
ご協力、ありがとうございました。また、探してみますね。
(軽く会釈をし、立ち去る)
ご案内:「浜辺」からクラスカさんが去りました。
■麻美子 > 「カエラムについて聞きたいなら、
麻美子が知ってる限りの事なら話すッス……」
異邦人なのかなんなのかよく分からない存在ではあるが、
いい機会と思ってちゃんと生活委員会に申請しておいたほうが
後々安全かもしれない。
「…よ?」
そう呼び止めようとした時には既に彼の姿は無く。
「あー、行っちゃったッスねー。
あわただしい人ッス。」
そんな事を思いつつ、彼を見送った。
■鈴成静佳 > オオウ……麻美子さんもいろいろあるんスね。心中お察しします(あまり察してるようには見えない)
アタシは互いに気分よかったり気持ちよかったりすれば大体なんでもいいんで、より好みも無理強いもしない主義ッス。
痛い、苦しい、気分悪いってのがない人生を送りたいッスね、麻美子さんも分かるよねこういう考え!
最近島の中がなんか騒がしい気もするけど、あまりそういうのには触れないのが一番! 麻美子さんも気をつけるッスよ!(腕組みしてひとり頷く)
そっちの銀髪のキミはクラスカさんって言うんですね。……って、ああ、行っちゃった。
なんでカエラムさんを追ってるんだろう? 助力とか言ってた気もするけど、なんか嫌な予感がするなぁ……。
■麻美子 > 「そうッスよー、色々あるんス。」
うんうんと頷いた。
「快楽主義ッスかー、いいッスねー!!
その考え方には麻美子、大いに同意するッス!!」
同意するのだが、今は盛大に道を逸れていた。
「ま、そのうち会ったらしっかりお話を聞いてみるッスよ。」
カエラムの事を話すついでに、探りでも入れてみよう。
そんな事を考えつつ、うんうんと頷いた。
■麻美子 > 「あ、麻美子もそろそろいくッスね。
日が沈んだら海で遊ぶ時間なくなっちゃうッスよ?」
気がつけば、随分と時間がたってしまっている。
そろそろ街のほうでも何かあった頃だろう。
正直、この都市で何も起こらない日は無いと言ってもいい。
広報部に休みはないのだ。
「じゃー、また会うッスよー!」
手を振り、海岸を後にする。
■鈴成静佳 > えへへ、麻美子さんとは気が合いそうッスよ!(嬉しそうに小躍り)
あ、帰っちゃうんスね。アタシはちょっと海水触れてから帰る! また会おうね、今度はどこかで遊ぼう!
カエラムさんのこともよろしくね!(手を振って見送る)
■麻美子 > 「そうッスねー!定番だとカラオケッスかねー!!
氷架サン、歌超上手いんスよ!!ついでッスから誘うッス!!
ほっといたら部屋に引きこもってゲームばっかりッスからね」
(ケラケラと笑いつつ、その場を後にした。)
ご案内:「浜辺」から麻美子さんが去りました。
■鈴成静佳 > カラオケかー、カラオケなー……(自信はないようだ)……よ、よし、後で練習だ!
今はそれよりも海ッ!(砂浜へと駆け出し、サンダルのままで波打ち際へと踏み込む)うおー冷たいっ!