2015/06/16 のログ
月雲 椿 > 「はい、……ああ、大丈夫です。
多分、この画面の、あれで、ううんと……」

ちまちまと携帯を弄りながらも、恐らくそれは時間が掛かる。
けれども画面に自分の携帯の電話番号やメールアドレスなどが表示されれば
慌てながらこれです、と相手に報告する事になるだろう。
そこからどうすればいいか、は理解できていないが、とりあえず。

「うう、そうなんですけれど。そうなんですけれど。
門下生の子もぐんぐん成長しちゃって、気がついたら私が一番小さくて……
やっぱり、異性には勝てないんでしょうか、皆急に強くなっちゃって。
身長も体重もぐんと離されちゃって、力だって強くなっちゃうし。
魔術もなんだか私向いてないみたいですし……」

えへへ、と自嘲が零れ始め段々どんよりとした空気が漂いだす。
引きつった笑みを浮かべながらも、彼の言葉には、ぱ、と顔上げ。

「……チョコバナナ見たこと無いですか?
えっと、バナナにチョコが掛かってるんですよ。とろとろ~って。
それで、バナナが一本、串に刺さってるから、そのままぱくって。
……ふふ、チョコバナナを見たこと無いのも、なんだか不思議ですね」

こんな風に、と手で形や食べ方を真似して見せながら緩く首を傾ける。
のんびり笑みを浮かべながらも、行き先が決まれば小さく頷き。

「ではなるべく急ぎながらお買い物しましょう。
余裕がありそうならそのまま、お祭りに行ってしまえば良いですし」

緩く頬を緩めながらそんな事を呟いて。
歩を進めていれば目的の和服屋が見えてくるだろう。
中古店と書かれたその店は密やかに佇む様でもあり。

一人で無く新たな友人と言葉を交わしながら軽やかに店へと歩を進める様は
さながら機嫌よく鼻歌でも零しながら、足取りに併せて刀袋が小さく揺れた――――

ご案内:「商店街」から月雲 椿さんが去りました。
蒼穹 > …ええっと。んんー…。
おっけ、これだね。登録登録―っ。
(何だかんだで、結局彼女の画面を覗くことになったのだろうか。ともあれ、少々時間かかかったけれど、交換は、無事完了したのだろう。)

ああもう…。異性に勝てないのは仕方ないし、
魔術なら私が今度教えてあげるから!
そうやって卑屈になって沈まないでよ!
(ぐいぐいと、檄を飛ばしながら、どんよりと湿った空気を払おうと努める。)

おっけー…。
ああうん、老舗、なのかな。取り敢えず、御買い物だね。
(そのまま、何処か秘密めいたような風を感じさせる建物へと入っていく。それは、やはり和風美人な印象を持つ彼女だからこそ、知っていたお店なのだろうか。あわよくば、お祭りにも間に合えばいいな、なんて考えを馳せながら、自身もその店に足を運んだ。これから、何を買うか、そしてお祭りに間にあったかどうか…それはまた、別の話。今はただ、るんるんと、楽しそうな足取りのみ。)

ご案内:「商店街」から蒼穹さんが去りました。
東雲七生 > (黒髪の少女の、「身長も体重も」という言葉に内心穏やかでないものを覚える。
 大いにこの少女へと同情しつつ、それでも明るく笑みを浮かべながら自分に言い聞かせるように。)

まあまあ、その分技術で補えば良いんだって!
腕力だけが勝負じゃないから、な!

(と鼓舞してみたりする。
 チョコバナナに関しては、身振り手振り付きの説明を受けて、ほー、と感心しつつ)

なるほど、バナナにチョコが付いてるのか。
そいつは盲点だった……なるほど、なるほど……。
……お、じゃあ服屋が先な!おっけーおっけー!

なるほど、あれかぁ……随分と、ええと、その……
(趣きがある、という言葉よりも先にボロい、と言いそうになって口籠る。
 それでもまあ、二人の友人が楽しそうならば少年も笑みを残したまま店の中へと消えて行った。)

ご案内:「商店街」から東雲七生さんが去りました。
ご案内:「商店街」にクゥティシスさんが現れました。
クゥティシス > 「―はっ、はっ、はっ…!!」

(買い物客でにぎわう商店街の中を、人の流れに逆らうように走る一人の少女がいる)
(大きな耳と尻尾を揺らし、息を切らして走る。その速度は風の如し。普通であれば追いつけるものなど居ない)
(けれど。それは相手が普通の人間であれば、の話だ)

『待ちやがれコラァ!!』

(少女の背後から怒声が響く)
(逃げる少女が背後をちらりと振り返れば、スーツにサングラスといった如何にもといった出で立ちの男が数人)

「な、んで…っ!!足が、つくようなこと…っ!!」

(してない、とは言えない)
(生きるために繰り返した盗みが彼らの耳に入ったのだろうか?)

クゥティシス > (彼らがどうして自分の居所を突き止めたのかはわからない)
(けれど、ここ数日ねぐらにしていた商店街の裏路地に彼らが踏み入ってきたことは事実)
(雨風をしのげる借宿は一瞬にして無くなってしまった)

『こん、のッ!!止まりやがれ!!』

(男たちは自分の身体を何らかの魔術によって強化しているのであろうか?)
(風を切って走るクゥティシスとの距離は決して離れない)
(しかしその距離が縮まることもなかなか無い)
(痺れを切らしたのか、男の一人が懐から「何か」を取り出した―)

『こいつで、どうだァ!』

(男が手にしたのは黒光りする拳銃)
(人ごみの中だというのに男は構うことなくその銃口をクゥティシスに向ける)

クゥティシス > 『おいバカ、よせよ!』
『構うかよ!ここで逃がしちまった方が後でどうなるかわかったもんじゃねぇ!』

(男たちが言い合う声が背後から聞こえてくる)
(再び後ろを振り向けば、陽光を反射して煌めく銃口が確かにこちらを捉えている―)

「―ひ、ッ…!!」

(呼吸音に交じり、小さく漏れ出た悲鳴が男たちに聞こえなかったことは幸いだったかもしれない)
(自分が抱いた恐怖心が彼らに伝われば、彼らはその恐怖心を躊躇なく利用するだろうから)

「…あれは、ヤだ…っ!!痛いの、もう…ヤだ…っっ!!」

(歯を食いしばり、心の奥底から湧き出てくる辛い記憶をどうにか押さえつける)
(以前受けた傷跡がじくじくと痛みだす気さえしてくる)
(あの爆発音と激痛。出来ることなら、もう味わいたくはない―)

ご案内:「商店街」にルフス・ドラコさんが現れました。
ご案内:「商店街」にメアさんが現れました。
ルフス・ドラコ > やれやれと、肩を落として気落ちして近隣の店から出てきたのは民族衣装めいた格好の茶毛の少女であり、
ごくごくたまたま射線上にいるように見えた。

メア > (商店街の屋上をテレポートで時かける少女が一人。
ふと騒動に目線を下ろせば見知った少女が黒服に追われている)

ん……?

(知れが気になり、少女の近くに転移する)

クゥ…だい、じょうぶ…?

ご案内:「商店街」に白崎玲刃さんが現れました。
ルフス・ドラコ > 「時期が悪いといわれましても、アルバイトなんですし、やる気を見てどうにか雇っていただきたかったのです…が…」

男たちの怒号に視線を向けると、異様な緊迫感とともに突き出されている黒い金属物。
はて、これはなんだったか。かつてこの世界にいたときからあまり見覚えのない物体に少し呆気にとられていたが
後方から聞き覚えのある声がして、ルフスはその瞳孔を細く、赤くした。

「……ああ、銃…でしたっけ。」

クゥティシス > 『民間人の数人がどうなろうと知ったことかよ!』
『此処で捕まえなきゃ俺たちが危ねぇんだよ!!』

(揉めていた男たちも腹を決めたのか、再度銃口をクゥティシスに向ける)
(移動は直線的。狙いは外さない。障害物も無い、筈だった―)

「…っ、メア!?だ、ダメっ!クゥ、今…追われてる、から…っ!」

(唐突に現れた見知った顔の少女に驚いたのも束の間)
(危ないから離れて、という間も無く。男たちの怒号が背後から聞こえてくる)

『どけ嬢ちゃん!!下がってろ!!』

(その声に視線を背後にやれば、自分と男たちの間に、またしても見知った顔が―)

白崎玲刃 > ふむ………
【講義が終わり落第街で情報収集をする前の、気晴らしにでもと気まぐれに学生通りに来ていた玲刃は
目の前で起こっている光景を見て顔を顰めた。
異邦人の少女が逃げていて、追っている方が銃を向けている。
治安のあまり良くない落第街ならば、さほど珍しいわけでもなさそうな光景であったが、ここ学生通りにおいては異質な光景であった。】

どうするか……知り合いでも無いし、ましてや依頼でも無い。故に、関わる理由も無いわけだが…
【玲刃は、目の前で繰り広げられる光景を見ながら、何か考えるように呟く…】

む…?あれはメア?
【そして、見知った少女が一人、逃げている少女の近くに現れたのを見て驚きながら呟いた】

メア > ……

(男の拳銃を見て、メアの目が座る)

…撃てば、いい……けど、お兄さん…達…
ゆる、さない…

(じっと男達を見据える。
そして同時に男達との間にも少女に目がいく)

ルフス・ドラコ > 後方にもうひとつ聞きなれた声がして、ルフスは口角を少し上げた。
次に会うときもまた三人居ればいいとは言ったが、まさか本当にそうなるとは。

くるり、と銃に背を向けて振り返る。
「久しぶりですね、二人とも。……派手に生きているようで何よりです」
まるで男たちのことを、完全に無視するように。大きく、再会を祝して両手を広げていた。

白崎玲刃 > ああ、そうだな。もし何か訳があるなら依頼がとれるかもしれないな……よし!
【逃げている少女と追っている黒服を見て、何やら思案する。
もし逃げている少女が訳ありならば、何かなんでも屋として依頼をとることが出来るかもしれないと考えた玲刃は、
とりあえず、逃げている少女を助けようと思い、身体強化の異能を発動後
収納の魔術を発動し、そこから両手の指に3つずつ計6本の投げナイフを取り出し、
少女を追っている黒服へと向かって投げつけた。】

クゥティシス > 『っ、クソが!どうなったって知らねぇぞ!!』
『まとめて、くたばっちまえばいいんだ!!』

(自分たちのことを無視して背を向ける少女と、自分たちを見据える少女)
(逃げ続けるクゥティシスを追うことにイラ立ちを募らせていた男たちが叫ぶ)

「ダメぇッ!!!」

(クゥティシスの叫びは連続して鳴り響く乾いた破裂音にかき消されてしまった)
(無軌道にばらまかれた幾つもの銃弾がメアとルフスへと迫り―)

『ぐぁっ!!』
『う、ごっ』

(何処からか飛来したナイフが男たちへと突き刺さった)

メア > ルフス…危ない…

(自分とルフスに飛来する銃弾が空中で静止する。
よく見れば弾丸の影をメアの影が伸び、全て掴んでいる)

ルフス、も…元気…そうで……良かった…

ルフス・ドラコ > 「背中を向けたのも、手を上げたのも、別に"こうしないといけないから"しただけで、
したくなかったといえば嘘になりますが。」

したくなかったといえば嘘になる。この島に着てから、ずっと調整不足を理由に使わなかった異能を、今使えるということに、喜びがないといえば、嘘になるだろう。

背からは大きな、商店街の建物を越えるほどの赤い翼が、
腕には人を軽々と一掴みにしてしまうようなうろこだらけの腕が現れると
最も薄い翼膜でさえ硬く高い音を立てて銃弾を弾いた。

白崎玲刃 > 【男達に投げナイフが着弾した事を確認すると
玲刃はクゥティシスの元へと歩いてゆく
そして、クゥティシスを見ながら玲刃は考え込んだ。】
(何か依頼がとれるかもと、とりあえず気まぐれに助けたは良いが…
これはなんて話しかけるべきか…)
【勢いに任せて、助けたは良いものの、助けた少女に対しなんて声をかければ良いのかと悩む事態になってしまったのであった。】

メア > あ、玲刃……ひさし、ぶり…

(ナイフの飛来した方を剥けば見知った顔が。
久しぶりに会った玲刃に挨拶する。)

ルフス・ドラコ > 「・・・・・・おお、っと。」
そして喜びに浸っていた性で兆弾のことを一切考えていなかったのだが、
すぐさま停止した弾丸と、メアからかけられた言葉にほんの少し微笑んだ。
「…ありがとうございます、メアさん。助かりました。」
主に社会的な意味でも。

クゥティシス > (放たれた銃弾は影とドラゴンめいた翼と腕の同時出現によっていとも簡単に阻まれた)
(ぱらぱらと地面へと落ち、あるいは翼と腕に傷ひとつつけることなく弾き飛ばされる)

『っぐ、てめぇ、ら…っ!!邪魔しやがってよぉ!!』
『何なんだよてめぇらぁ!コイツは、コイツはただのお尋ね者だろうが!』
『何の関係があってっ…!!』

(手に、或は足に突き刺さったナイフ。その傷跡を抑えながら男たちが口々に叫ぶ)
(男たちからすれば君たちはただの乱入者に過ぎず、己の任務を邪魔する異物でしかないのだ)

「……っ、なん、で…」

(クゥティシスはと言えば、銃弾が放たれたのちになぜ皆が無傷でそこに立っているのか)
(そもそもなぜ皆が自分を助けるのか)

(状況を理解しかねているのか、耳と尻尾を伏せて小さく震えるばかりであった)

白崎玲刃 > ああ、久しぶりだな、メア。
そっちの少女と知り合いみたいだが、何か訳ありか?
【思案していた所に、メアに声を掛けられ、はっとした表情で挨拶を返す。
そして、逃げている少女に声をかけたメアの様子から、知り合いだと推測し、
そちらから情報を聞き出そうかと思い、問いかけた。】

メア > ん、お礼は…いい……

(当然の事を下まで。
少女の中ではそれぐらいの意識だ。)

ん、よく…分かんない…

(白崎の問いには正確に堪えられない。
偶然居合わせただけで自分もよく分かっていないのだ)

それと…街中で、銃…使うの……悪い…

(男達の方を見て小さく呟き、怯えるクゥの元へ)

ルフス・ドラコ > それから、手を下ろして翼を消して、ようやく振り向いてから男たちが次弾を放てない理由を認識した。

「メアさんの知り合いの方にも、助けられてしまったみたいですね。」
「……どうもちょうどその方たち、何か私の探している集団に近そうですから、話を聞きたかったところでしたし。ありがとうございます。」

クゥを買った人物が何らかの賞金稼ぎの集団に依頼しているのではないか、と。勿論そんな仲介を通していない可能性はあるのだが。

白崎玲刃 > お尋ね者……ふむ……
俺は特には関係ないが捕まえろと依頼するなら……いや、知り合いの知り合いらしいしな。やめておこう。
俺も前に約束をした事がある手前、無駄には殺したくない。ここは見逃してくれないか?
【男達の言葉を聞きながら、玲刃は考え込んだ
もしその少女を捕まえろと依頼されたならばと、
しかし、その考えを否定する、その少女はメアの知り合いらしいならば、ひとまずは事情を聞くべきだろうと考え
収納の魔術を発動し、そこから長剣を取り出し、男達に向けて引くように促した。】

ふむ…わからないか…
【メアの言葉を聞き、どうするべきかと再び考え込む。】

あの男達はお前をお尋ね者と言っているが、何かしたのか?
【そして、逃げていた少女へと振り向き声をかける。】

ルフス・ドラコ > 「何って。」
ひどくプライドを傷つけられたようで、おおむね平坦な表情の中で片眉だけがはね上がった。
「見たらわかるじゃないですか。龍ですよ、龍。」
「そしてそこの子とは同じ一宿一飯の恩義を持つ仲間です」

クゥティシス > 『ふざけやがって…っ!!俺たちはただこのガキを捕まえてこいって命令されただけだ!』
『てめぇらには関係ねぇだろうが!こんな薄汚れた異邦人のガキなんてよぉ!』
『生徒ですらねぇ異邦人なんて、ゴミと一緒だろうが!ゴミ掃除すんのに何でこんな手間取らなきゃ…くそッ垂れがぁ!』

(メアの、ルフスの、玲刃の言葉にそれぞれ激昂し叫ぶ男たち)
(任務を優先する男たちには、街中で銃を使うことより、失敗したのちに待っていることの方が恐ろしい)
(そして男たちにはルフスの恩義など関係のないことであり)
(玲刃の力を知らぬ男たちには、彼の言葉など無意味な交渉に過ぎないのだ)

「こ、こいつら…クゥを、捕まえてうっぱらった奴の、仲間…!」
「逃げてきたけど、ずっと…追われてて…!」

(震える声で3人へと事情を説明するクゥティシス)
(断片的ではあるが、ある程度の事情は掴めるだろう)

『いいからどけよてめぇら!!』
『次は当てるぞオラァ!!』

(手が動かせる男たちが再び銃を構える)
(ある程度の実力差を見せつけねば引く気はないようだが―)

メア > ……私、は…テレポートが…使える…

(激昂する男たちに静かに告げる)

建物の、屋上から……飛んでみる…?

(無表情のまま、尋ねる。
そっとクゥの手を握りながら)

ルフス・ドラコ > ……島の物に懸賞金を掛ければ、自分のような学費にあえぐ者たちは全て潜在的な賞金稼ぎになりうる。
しかし学生には見えないし、わざわざ島の外から来たのだろう。ご苦労なことだと思う。

そのままご苦労を続けてくれることを願うばかりなのだが。同じ学生を信用できない暮らしは多少、いやかなり困る。

(……となると、異能で追い払われました、全然対抗できませんと報告されても困るでしょうか……?)

「大丈夫です、クゥさん」
ん。と大方わかったとばかりに顔だけをクゥに向けて頷いた。
体のほうは、男たちに向けて歩き出していく。
「当てられるなら当ててみてください、さすがに次からは射的屋さんも本気の的を出しますよ」
ディアンドルの裾を翻して、前進する。

白崎玲刃 > ……ふむ。ゴミ…ね。ああわかった。なら容赦する必要も無いな。
【男達の言葉を聞き、玲刃は判断する。この男達に容赦をする必要は無いと
基本的に、元々は玲刃自身も、天涯孤独の存在であり、
偶然のコネが無ければ、学園に入る事の出来ない様な存在であった。
故に、生徒で無いだけでゴミ扱いする男達の態度に嫌気がさしたのだ、
一言、無表情で呟いた後、身体強化の魔術も発動し、身体強化の重ね掛け状態になり、
高速で男達の元へと駆け、銃を持つ手元を長剣で切りつけた。】

白崎玲刃 > 捕まえてうっぱらったか……なるほど。
ならば、だ。こいつらの裏に居る奴の事を言ってくれれば、始末してやるぞ?
【少女の言葉を聞き、少女はきっと奴隷か何かであったのだろうと推測する。
故に、玲刃は、少女に向けて言った。少女を捕まえた元の奴の事を話してくれれば、そいつを始末してやると。
それと、共に玲刃は思った。相手が元奴隷じゃ、依頼料はとれそうも無いな、と。まあ仕方ないと。】

クゥティシス > 『―っ、来るんじゃねぇ!くそっ!』

(龍の翼と腕を持つ少女の迫力に気圧され、男たちが怯み、一歩後ずさる)
(その隙を逃す程、玲刃は胡乱ではなかった)
(革靴が路地の砂を食む音が聞こえる前に、彼の長剣が走り、男たちは銃を取り落したのだ)

『っが、ぁぁぁぁぁっ!!!』
『て、てめぇ……ッ!!』
『ガキ一人を捕まえるだけって話じゃなかったのかよ…!!化け物共が…ッ!!』
『クソっ、クソッ、覚えてやがれ!!!』

(袖口を血に染め、男たちは走り去る)
(お手本のような負け犬のセリフを残して―)


「……あ、ぅ」

(男たちが去った後、クゥティシスはメアの手を握り締め、緊張の糸が切れたのかその場にへたりこんでしまった)
(しかし、玲刃の言葉にびく、と体を震わせて)

「や、やだ…っ!!ニンゲンの力なんて、かり、ない…っ!!」

メア > ……だい、じょうぶ…クゥ……
もう、怖い…人間は…いない……

(ギュッと手を握り、しゃがみ込む)

もう、安心…出来る……

ルフス・ドラコ > すたすたと歩く少女は内心冷や汗ものだったが、玲刃が切り込んでくれたおかげでずいぶんと落ち着けた。
下手に異能を見せ付けないような地味な避け方なら、射線は少ないほうが助かる。

「いいですか、今度来るんだったら……人数は数十倍は用意してもらいませんと」
とはいえしょうがない、地味にいくには手遅れみたいだし、と自分でも好きな方向に舵を切った。
「ここに何がいるか、やっとわかったでしょうからね…――――――――――――――――――――――――!!!」
年経た火龍が喉を震わせて発する、”威圧する”竜言語など聞けば善良な島外の市民は失禁必須であろう。

「……さて。人間の力は借りないといっても……ほら、仲間みたいなものじゃないですか。」
割とあいまいな言い方で、疲れた少女を刺激しないようにしながら。

白崎玲刃 > 化け物……いや、俺なんかが化け物だったらこの島には相当な数の化け物が存在する事になるな…
【逃げて行った男たちを一瞥しながら、今までに遭ってきた者達を思い出しながら苦笑いで呟く。
そして、少女の言葉を聞きながら、困った様な笑みを浮かべた…】

ああ、そういう手合いか……
【異邦人で人間嫌いというのは特に珍しいわけでは無い、玲刃が過去に関わった者の中にも少なからずそういう者が居た
それに、少女の境遇を考えるならば、人間嫌いになるのも尚更だろうと玲刃は思った。
故に、悩むここは聞くのを諦めるべきか、と。
しかし、知り合いの友人らしき人物の現状を放っておくというのも、なんかいたたまれなかった。】

……!?竜……?
【そして、もう一人の少女から聞こえた、竜言語に驚き、咄嗟に振り返った。
玲刃は、過去に小型の竜種とは戦闘した事があるが故に、竜種の強さは知っている、
故に、そこに居た存在が竜だと気付き驚いた。】

ルフス・ドラコ > と。竜の力の幻影を消して、人の姿に戻る少女の懐で携帯のアラームがなった。十年ほど前の流行曲。

「……ん、すみません、用事の時間のようです。」
メアと玲刃、そしてクゥを見て、もう大丈夫だろうと判断した。

「それではまた今度。……皆さんも、場所を変えたほうがいいとは思いますけれども。」

ご案内:「商店街」からルフス・ドラコさんが去りました。
クゥティシス > 「…っ、もう、大丈夫。クゥ、だって…ルルフールだもん。一人でも生きてける。だから、大丈夫」

(メアの手を握りしめていることに気が付き、ぱっとその手を離し、自分を鼓舞するような言葉を吐いた)
(自分は大丈夫だと。自分に言い聞かせるように、反芻するように何度か首を振り)

「…ルフス、は…ニンゲンじゃ、ないのかもしれないけど」
「それでも……クゥは、返せるもの無いから。ルルフールは、恩を忘れちゃ…ダメだから」

(去っていくルフスの背中に呟くようにそう投げかけて、うつむいた)

メア > …またね、ルフス……

(去って行く背にそう告げる。)

誰だって、知らない…とこに……1人は、辛いよ…
だから、クゥ……少し、だけ…信じて……

(離れた手を見て寂しそうに呟く。)

白崎玲刃 > ルルフール…?
【少女の口から出た単語を聞き、考える。
少女の種族か何かであろうかと。】

一人で生きてける、ね。じゃあ、もう一度今回みたいに襲われたらどうするんだ?
【そして、一人で生きていけると言う、クゥティシスへと向けて、皮肉めいた苦笑いと共に言葉をかける。
今回の様にまた銃を向けられたらどうするのかと、本当に今回の様な状況を一人で打破できるのか?と】

そして、そっちの竜の子、じゃあな。
【去ってゆく、竜の少女へと向けて、手を振った。】

クゥティシス > 「…っ、その時は…。その時、だよ」
(玲刃の言葉に絞り出すように答える)
(震えるその身体から、彼女の言葉がただの強がりであるということは容易に察せるだろう)
(それでも―)

「ニンゲンに助けられて…騙されて、また…痛いことされるなら。死んじゃった方が、ずっとマシだ」
「ニンゲンに騙され続けた愚かなルルフール、なんて…そんなの、ルルフールの誇りに傷つけるだけだもん」

(それでも彼女は、人の力を頼ろうとはしない)
(信じて裏切られた過去があるからこそ、容易に人を信じることなど出来はしない)
(差し伸べられた手を握ったその先の保障など誰にも出来ないからこそ、彼女はその手を握ろうとはしないのだ)

「……助けて、もらったことは嬉しい」
「それでも…やっぱり、ニンゲンは怖いよ」
「メアも、あなたも……そんなこと、考えたくないけど。クゥを騙そうとしてないって保障なんか、どこにもない」

(触れる者を傷つけ、己すらも傷つける両刃の剣を握りしめ、少女は立ち上がる)

メア > ……騙す気、なんて…

(そんな物は無い、だがそれを証明する方法もない…)

…証明、は…出来ない…けど、私は……そんな事、しない…よ……

(立ち上がった少女を見て、呟く。)

白崎玲刃 > ふむ……人間が怖いのは仕方ない。
それに、別に信じる必要は無いさ。ただ、お前を捕まえた奴の事を偶然呟けばいい、そうすればきっと、今よりは少しましになるぞ?
【玲刃は、少女の言葉を聞きながら考えた後言う。
別に信じる必要は無いと、偶然呟いてしまえば、後はその者が消えて楽になるぞと。
無論、少女がその手に乗らない可能性も大いにあるとは玲刃は感じている。
その時は、自分もその時だと、自分でそいつらを調べあげて始末すれば良いだろうと考え、
剣を握って立ち上がった少女に向かって話しかけた。】

ご案内:「商店街」に洲崎さんが現れました。
ご案内:「商店街」に洲崎さんが現れました。
ご案内:「商店街」に洲崎さんが現れました。
ご案内:「商店街」に洲崎さんが現れました。
ご案内:「商店街」に洲崎さんが現れました。
ご案内:「商店街」に洲崎さんが現れました。
ご案内:「商店街」に洲崎さんが現れました。
ご案内:「商店街」にメアさんが現れました。
ご案内:「商店街」からメアさんが去りました。
クゥティシス > 「…クゥも、多分ね。メアもあなたも騙すつもりはないんだろうなって。そう思うよ」
「でもね、同じぐらいニンゲン自体への不信もあるから。だから…どっちにもなりきれない」
「ニンゲンは嫌い。でも…メアも、あなたも。……多分、良い人ではあるんだろうね」

(どっちつかずの感情の舵を握り切れない少女は自嘲するように小さく笑う)
(ニンゲンが善悪の二元で語れるものでないことぐらいは何となくわかるけれど)
(それでも、「ニンゲン」である時点で―)

「…助けてくれて、ありがと」
「……また、ね」

(揺らぐ思いを振り切るように、少女は走り出した)
(彼女を縛る鎖は解けることは無い)
(けれども少女は言った)
(「またね」と)
(再会を願っての別れの言葉が意味するものとは何なのだろうか)
(彼女の複雑な心境を理解するにはあまりにもピースが足りないけれど―)

(それでも、彼女の心が動いているのは事実のようだった)

ご案内:「商店街」からクゥティシスさんが去りました。
メア > うん、またね...
また、ご飯..食べよ...

(そう言って少女を見送る。
またね、その言葉が聞けただけで
とても嬉しい...)

それじゃ...玲刃も..またね...

ご案内:「商店街」からメアさんが去りました。
白崎玲刃 > まあ、それは仕方ないさ。どうしても人間を信用できないってのは仕方ない、トラウマがあるならなおさらだ。
【少女の、人間への不信を捨て去れない様子を肯定し、玲刃は笑みを浮かべて言った。】

………良い人ね…。
【良い人と言われて、苦々しい表情を浮かべる。
確かに自分は彼女を助けようとしている、しかし、それはあくまで自分の気持ちにしたがって行動しているだけであり、
その結果自分は、私情によって悪人とはいえ、人を殺害しようとしている、
そんな自分が良い人と言えるだろうかと思考し、玲刃は苦々しい表情を浮かべて呟いた。】

ああ、またな。また見かけたら、助けてやる。
【またねと言った少女の言葉に、一瞬驚きつつ、
笑顔を浮かべ、その背中へと声をかけながら手を振った。】

メアも、またな。
【去ってゆくメアにも、手を振った。】

白崎玲刃 > さて……確か気晴らしにと、来た筈だったんだがな…
【玲刃は、ここ商店街へと来た目的を思い出しながら、ぼやいた。】

まあ良いか。気まぐれで来ただけだしな。
まあ、せっかくだ。何処か寄ろうかね…
【仕方ないという様な表情と共に笑みを浮かべて呟きながら、
玲刃は、折角商店街に居る事だし、何処かへ行こうかと思案する。】

白崎玲刃 > ああ、気晴らしと言えばそうだな…久しぶりにゲームでもするか。
とはいえ、そういえば、あの戦いで消し飛んでたな…
【玲刃は、エロゲ自体はあの時が初めてであったものの、
ゲーム自体は多少なりともやったりはする、無論、それはなんでも屋稼業の依頼が無い時のみであるが、
そして、久しぶりにゲームでもするかと考えた玲刃は
そのゲームは住宅街に私宅にあったまま、西園寺との戦闘で消し飛んでるだろうなと思い出し、苦笑いと共に溜息を吐いた。】

まあ、良い。公安委員からの補填金はまだ十分あるし、ゲーム機ごと買うか…
【玲刃は、そう考えると、丁度近くにあったゲーム屋へと入って行った。】

ご案内:「商店街」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「商店街」に烏丸 九郎さんが現れました。
烏丸 九郎 > 馬鹿か俺は…

(病院からかけだし、しばらく走り回って、ソラを探していた少年は、ふと立ち止まった。
こんな広い島の中で少女一人探しだすって…しかもヒント無しに。
それはさすがに無理ゲーだろうと思いいたったのだ。
少年は肩で息をしながら、ベンチに腰を落ちつける。
このムリゲーをどうクリアするか…考えねばなるまい。)

烏丸 九郎 > (少年は熱意と勢いだけで動く、愚かな生き物だった。
しかも、基本的に人を頼ろうとしない。
なんでもかんでも自分でやって痛い目を見る。
しかも学習しない。
そんな少年だから、今、悩んでいるのだ。)

烏丸 九郎 > (ルナにソラの行きそうな場所を聞く。
かなり有効だと思われる。が、当のルナが病人なので、無理はさせられない。
とにかく聞き込み。
まぁ無難な線だ。人に聞いていけばいずれぶち当たるかもしれない。
友達に特徴を教えて、一緒に探してもらう。
なりふり構わないなら、これも良い手段だろう。
さて、どうする…?)

ご案内:「商店街」に四ノ宮 雪路さんが現れました。
烏丸 九郎 > ぐぬぬ…

(少年は唸っていた。
正直、プライドなんかどっかに売っちゃって、友達に言うのがいいだろう…
だが、氷架も、麻美子も、静佳はもちろんテリメーラやスピナのようなフリーダムに見える者達も
自分のおせっかいのために時間を使わせていいものだろうか…)

四ノ宮 雪路 > (商店街の雑踏に、白衣を着込んだ男が現れた。せんべいをかじりながら携帯端末を見つめ)
「今日のところもまた物騒だね。いや、実に。まったくもって騒ぎが多い。商売は繁盛しそうだけど、せんべいが売れなければ意味はないんだよねえ」
(ぶつくさ呟きながら、まるで風の様に雑踏をすり抜けていく)
「ん?」
(その中で、ふと見かけたのはベンチに考えこむ少年の姿。特に見知った顔ではない。だが、無礼に、図々しく横に座り込んだ)

烏丸 九郎 > (隣に座られると、反射的に少しスペースを開ける。
少年は考えることに集中していた。
今から女子に電話するのはさすがにNG
…と言うか、男子の友達すくねっ!ちょっと寂しくなった。
しかも連絡先知ってる奴いねぇよ!
どうする、早速頓挫か?)

四ノ宮 雪路 > 「考えこんでるねえ、隣の君」
(携帯端末をいじりながらおもむろに声をかける。眺めているのはメーリングリストか。
君の探している人物が、写真付きのメールで添付されているかもしれない)
(四ノ宮の眺める"それ"は違反学生たちのトラブルを知らせる謎のメールであった)
「焦っている時は大抵何事もうまくいかないもんだよ。僕だってそうさ。せんべいを売りたいがせんべいが今日も一枚も売れなくてね」
(吐息を漏らして肩も落とす。せんべいが売れないことがまるで世界の終わりのように呟く、馴れ馴れしい男)

烏丸 九郎 > ああ、ちょっとな…。

(少し憔悴したような表情で隣の男に顔を向ける。
男の持つ携帯端末…そこにソラとルナの写真はあるだろうか?
一瞬だがチラリと視線を向ける。)

そうだな、だけどなぁ…焦るなと言われても
けっこう人命に関わることなんでな、そうもいかねぇんだよ。

(ソラはそれなりに回復したが、まだ外を出歩いていい状況ではない。
ただでさえ毒がまだ残ってるというのに…
男の言うせんべいの売上とはさすがに比べられないくらい深刻な事態だ。)

四ノ宮 雪路 > (スラムと思しき場所に笑顔を浮かべた金髪の少女の姿。そんな画像が携帯端末に写っていた)
「なるほどね。人の命が関わっているとなると確かに焦りたくもなるか。僕は荒事は得意じゃないけど、人の生きるだの死ぬだのは、まあ割と見てきているから」
(落第街では、そんな光景は日常茶飯事だ。肩をすくめながら苦笑する。彼の視線から携帯端末を隠す様子も無く、ため息混じりに視線を落とす)
「このところはトラブルばかりさ。人の命なんて羽毛のように軽いのかも。こんなところで学ぼうだなんて、人は結構物好きなものなのかもしれないね。僕もそのうちの一人なんだけど」
(よく回る男の舌とは裏腹に、どこか悲しげな視線。ただせんべいが売れないだけなのかもしれないが、果たして実際どうなのか)

烏丸 九郎 > っ!?ちょっとまった!今の子!!

(端末に少女の姿が移れば、男に掴みかからんばかりの勢いで詰め寄る。というか、掴みかかろうとする。その腕に。)

今の…ソラいや…金髪の子供、どっかで見たのか?
あんた、なんか知ってるのか?なんか知ってるなら教えてくれ!
命が関わってるってのはこの子のことなんだよ。

(人の命が軽いこの島…しかもこの島の暗部とも言えるスラム…
もしこの少女がそこにいるとしたら、かなり危険な状態ではないのだろうか。
少年はさらに焦りを強くしている様子だった。)

四ノ宮 雪路 > (掴みかかられたまま、大きくベンチからずっこけ落ちる。鈍い音とともに砂が巻き上がった)
「あたたた……君は乱暴だね。ええと、今の子?」
(地面に尻を打ち付けたまま携帯端末を眺める。スラムで妙な子どもがいつくようになったというごろつきたちの話。しかし、それをそちらに見せはせず)
「これは都市伝説の類さ。いつからか、違反学生たちの間に広まったメーリングリスト。落第街じゃ、ゲマインシャフトなんて呼ばれてる情報網だよ」
(知ってるかな、なんて笑いかける。相手の焦りもなんのその。彼は穏やかに立ち上がって土埃を叩く)

烏丸 九郎 > っと…す、すまねぇ。大丈夫か?

(ベンチから男を落としてしまうと、さすがに謝罪が先に出る。)

でも、今の子…俺が探してた子なんだよ。
そのゲマインシャフトとか言うやつの情報でわかるのなら
そいつがどこにいるか教えて欲しいんだ。
頼む。

(男には深々と頭を下げて、頼み込む。
今まさにほしい情報がそこにある。何をしたって構わない。
情報が手にさえ入れば。)