新規サイト利用者の方は「世界観」の項目に目を通した後に当ページを御覧ください。
幾つか当サイトの世界観について質問がありましたので、説明という形でサイト上で返答させていただきます。基本的に書かれている内容としては「世界観」にて説明したものではありますが、一般的な「学園」と「常世学園」は異なりますのでもしかすると用語面で誤解を招いてしまった可能性はあるかもしれません。故に、新たにページを求めて説明致します。(2020/08/8)
当サイトの舞台である異能学園都市”常世”(以下、「常世学園」と表記)は、世界観設定等をお読みいただければわかるように、「生徒(サイト内説明では「学生」も用いる場合がありますが意味合いとしては同じ)」が主体となる学園都市(「学園が多く集まる都市」という意味ではなく、生徒が主体となって運営する「学園という都市」と当サイトでは定義)となります。生徒が主体となり、教師がそれを助ける形で共に直接都市を「運営」している設定です。「擬似的な」国家であるとも言えます。
そのため、学園の運営機構の中で頂点にあるのは「生徒会」となります。そしてその下に各種「委員会」が置かれる形となります。「生徒会」を監督するような上部の組織は設定上存在していません。常世財団は「生徒会」よりも上位に存在する組織ですが、原則として積極的に学園の運営に口を出すことはしていません(常世学園という社会のデータを取り、研究活動を行う他、国際社会において「常世学園」が存続していくための活動等を行っているとイメージしてください)。実質的には「生徒会」が常世学園/常世島で最上位に位置する組織ということになります。
「生徒会」と「委員会」が学園の統治機構となります。立法府・行政府・司法府といえる存在です。「生徒会」は行政府や立法府に相当する組織であり、「委員会」は現実で言う「省庁」に相当し、「委員長」「副委員長」(委員会上層部)は各省庁の大臣・副大臣などに相当します。学園の運営を直接左右する存在となりますので、その権限も大きなものとなります。そのため、「生徒会」や「委員長/副委員長」のPC/NPC登録を禁止しています。
「生徒会」および「委員会」の上位に存在し、これらの組織を監督し、指令を出すような「大人」の集団は設定上存在しません。「生徒」主体で運営されてこそ意味がある「学園都市」であるからです。そういった存在があるとすれば常世財団がそれに当たりますが、常世財団はPC/PLが直接触れることのできない存在です。その点、ご注意ください。
なお、設定上は若年の生徒が多い常世学園になりますが、入学については年齢制限はありません。成人以上の年齢の生徒も存在します(中年や老境に入ったような生徒も何ら問題ありません)。そういった人生経験豊富な生徒が、若年の生徒にアドバイスや補助を行うことは当然あり得るでしょう。しかし、年齢に関係なく、立場としては同じ「生徒」となります。
故に、年齢が上であるからといって、必ずしも「生徒会」「委員会」の上層部の年齢が成人以上で固められているわけではなく、年齢が成人以上であるからといって重要なポストに配属されるわけでもありません。そういった偏りは存在しないものとお考えください(「生徒」全体の若年層の割合からいっても、重要なポストや役職全てを成人以上の「大人」といえる生徒で占めることはできない設定になります)。
常世学園は異能・魔術・異邦人が混在する世界/社会の将来の「モデル」を示すための学園都市となります。そういった意味での実験都市(「実験」に必ずしもネガティブな意味合いを含ませているわけではありません)です。実年齢としては「子供(青少年)」といえる若年者であったとしても、「委員会」などの統治機構の一員として所属し、都市を運営していかなければならない現実があるような、ある意味では歪な社会となります(異能の発現は若年層に特に多いという事実が、「学園」という形式を取らせているという理由の一つでもあります。また委員会の職務上、4年の修業年限を超過し、卒業を延期する/しなければならないような生徒も存在します)。
ですので、場合によっては若年層の「生徒」も、都市を運営していく「大人」としての役割を持たなければならないこともあります(「委員会」の委員など)。しかし、時には若年の生徒は年頃の悩みを発し、無理が祟るようなこともあるでしょう。そういった場合に年齢が上の生徒や教員が補助を行うことは上述のとおり全く問題ありません。役職や権限に関して、「大人」であるからといって特別な扱いがなされることはないという点にはご注意ください。
では、「委員会」などに属する生徒は常に職務に責任を持たなければならないのか? そういったキャラクターしか登録できないのか? そういうわけでは一切ありません。
「委員会」のPCについて、やりづらいようなことがないようにしたいというのが管理者の心情です。故に、固く考えすぎる必要はありません。気軽に「委員会」に所属していただくことも問題ありません。立場や役職によっても大いに変化する部分だと思います。
何かしらの職務に失敗するロールプレイをしたとして、それが常に強く糾弾されるわけではありません(もちろん失敗の内容にもよりますし、強く糾弾されるような展開も可能です。他の利用者のことも念頭に置いた上でご判断ください)。責任ある「委員」として設定するも良し、一般的な「学園」での「委員」に近い存在として設定するも良しということになります。
仮に失敗があったとしても、「実験都市」としては有用なデータとなり、試行錯誤がなされ、より良い都市運営のために活かされていくことでしょう。「常世島」やそれを取り巻く世界は完成されているわけでもなければ完全でもありません。「常世学園」が必要とされているのは、《大変容》後の世界の「モデル」となる社会が求められているからです。
「教師」は当然教育者として生徒を監督し、成績をつけるというような権限や機能を持っています。しかし、必ずしも権限や立場が「生徒」より上位にあるというわけではありません。学園運営において、強い発言力があるわけではありませんのでご注意ください。「教師」は「委員会」や「部活」の「顧問」となることが出来ますが、己の知識や技術、能力・経験等を活用し、あくまで「委員会」運営や「部活」の補助を行う立場となります(「委員会/部活」の「委員/部員」の一員としての活動も可能です)。現実の「学園」の「委員会」における「顧問」とは意味合いが異なりますのでご注意ください(「部活」の場合は、「部活」の内容次第では現実の部活動でいう「顧問」になることも可能です)。
「教師」は教育者としての権限を持っていますが、学園運営に関する発言力が「生徒」より上回るわけではありません。立場・権力の面で言えば、「生徒会」や「委員会」の委員長/副委員長などの学園上層部が「教師」より優越する設定となります。
ただし、教育者として、年若い「生徒」たち(「生徒」を指導するに足る十分な能力や経験を保持していれば「教師」になることが可能ですので、若年の「教師」も存在する可能性はあります)のフォローや補助等に回ることも十分に考えられます。精神的なケアなども「教師」たちの仕事になります。一般的な「学園」における「生徒と教師」というような関係は常世学園でも存在します。
「生徒」たちがこの学園都市を運営していくにあたり、それを助けるための補助輪のような存在が「教師」と言えるでしょう。もちろん、これは「教師」の基本的なあり方というだけであって、己の目的のために「教師」になったというようなPCの登録ももちろん可能です。
→「生徒」「教師」についてはこちらで詳細に説明しています。
→「委員会」「部活」についてはこちらで詳細に説明しています。
なお、学園で社会的な実験などのデータは生徒会や委員会、その他常世島に存在する研究機関が取りまとめ、世界に公開するという設定になっています。そのため、研究機関も常世島には存在することになりますが、所属する研究員も基本的には学園の職員となります(必ずしも教師とは限りませんが、兼務している場合も多いと思われます。学内に設置された、学外機関の支部などの職員の場合は学園への協力者というような立場になるでしょう)。研究成果に基づいて、学園の運営などに提言することはあると思いますが、権力を保持しているわけではありません。
学外機関についても治外法権的な存在というわけではありません。犯罪行為などが発覚した場合は、風紀委員会や公安委員会による捜査の対象となるでしょう。
次に部活についてです。「世界観」の「部活」の項目で示している通り、常世学園における「部活」は「普通の学校における部活動の意味もあり、さらに学生における都市運営、商業活動までも含む大きなものである。部活の一つ一つが大小の企業、商店であるといえる。勿論、経済活動を伴わない部活も多く存在する」というようなかなり幅広い意味があります。
上述のとおり、世界観的なイメージとしては、都市内に存在する商店やそれに類する施設の多くは「部活」(商店名など、必ずしも「○○部」という名称である必要はありません)であり、「生徒」によって運営されています(教職員が運営している場合もあるでしょう)。そういった「部活」に専念する「生徒」のために、「部活」の内容によっては単位として認定されるという設定も設けています。教師も「顧問」として運営についてアドバイスを行う他、従業員として働くことも可能です。
常世島の外の企業が常世島に出店する場合も、基本的には「部活」として「生徒」(場合によっては教職員等も)が従業員として働いているイメージになります。ただ、この点をあまり強調せず、普通の都市の商店などとしてロールプレイしていただくことも可能です。学園に許可を得て運営している商店・施設や、学園の教職員(店舗経営などについて専門に教える教師なども存在します)として採用された従業員などもあり得るものとします(たとえば、老人の経営する店舗があったとして、その老人は生徒なのかどうかというのを深刻に捉える必要はないということです)。ただし、商店や施設の多くは「部活」ということになります。
どうしても商業活動までも「部活」に含めるという設定が奇異に思われる場合は、「部活」として強く意識していただかなくても大丈夫です。ただサイトの設定としては、サイト開設当初より上記の設定になりますのでご留意いただければと思います。
以上の説明は基本的に全てサイト開設当初からの「世界観」に記載している内容であり、より詳細に説明した部分もあります。しかし、一般的な「学園」と、当サイトにおける「常世学園」はかなり性格が異なる設定になりますので、もしかすると誤解を招いてしまう点もあったかもしれません。学園の運営上・制度上、非現実的であるなど、奇異に思われることもあるかもしれません。しかし、基本的に「世界観」で説明した通りの設定となります。
上記の設定は必ずしも完全なものではなく、システム上の矛盾や不明点等も多くと存在すると思います。おかしいのではないかと思われる場合もあるでしょう。しかし、サイト運営のため、利用者が遊びやすくするため等、敢えて不明瞭にしている設定も多くあります。その点はご理解いただければと思います。また、なるべく管理側としても利用者の皆様が利用しやすいように今後も設定部分の加筆等も行っていく予定です。
一部設定などについて、現実の「学園」のイメージとの乖離が大きく、分かりづらい部分もあったかと思われますので、この説明的なページを設けました。基本的には「生徒(学生)」が主体となって運営している学園都市が「常世学園」であると理解していただいていれば大丈夫です。