世界観や「常世学園」創立に至るまでのストーリーを「ストーリー」で説明しましたが、ここではそれの解説含め、世界観について記します。基本的に、かなりなんでもありの世界観になっています。あまり難しいことを考える必要はございません。

 当サイトの世界観は、21世紀後半を舞台とする近未来になります。文明のレベルは現代よりも幾分か発展していることになります。ただ後述するように異世界の技術なども入ってきておりますので、科学技術に関してはそこまで深く考えなくても大丈夫です。また、当サイトの世界観における年代は運営者の判断により敢えて明確にしておりません。21世紀後半という「近未来」となります。決して、現実の時間・年代と同じではありません。その点はご理解いただくようお願い致します。

 かつて世界には魔術や超能力、神話上の生物などが存在していましたが、「魔術」や超能力は地下へと隠れ、神話上の存在などは姿を消していました。しかし21世紀初頭、新世紀の始まりと共に世界は一変します。突如、一般人の中に超能力、いわゆる「異能」に目覚める人々が現れました。それと同時に、今まで隠されていた異能・魔術の存在が何者かによってネットワークなどを通じて暴露され、全人類の知るところとなってしまいます。さらに、遥か過去に地上から消えたはずの神話上の生物(ドラゴンや妖怪など)などが、異界の「門」を通じて地上へと「復活」を遂げました。
 近代化の中で否定されてきた存在が次々と「地球」に復活を遂げ、神話上の生物・異界の存在に襲われるもの、異能の力を使って犯罪を行うものが現れ、存在が公言されてしまった魔術結社が活動を開始し、世界は混乱と混迷の時を迎えます。
 異界の「門」は異世界とも通じ、様々な並行世界や異世界からこの地球に迷い込んでくる者たちも現れました。「異邦人」の到来です。この異世界というのは、いわゆる剣と魔法の世界や、科学技術の著しく発達した世界など、様々でした。
 こうして、様々な世界の変容により、多くの事件や争いが起き、世界は世紀末の様相を呈していったのです。
 これら21世紀初頭の世界の変化は、地球側からは《大変容》と呼ばれています。
 また、この《大変容》に伴う諸現象の内、神話伝説上の存在、あるいは近代文明のもとに架空のものと信ぜられてきた者たちが、再びこの地球に出現・帰還したことは特に《復活》と呼ばれています。かつて存在していたものは表舞台に再び姿を現した為にこう呼ばれます。魔術や異能が世界の表舞台に現れた事を《復活》と呼ぶ向きもあるようです。

 この《大変容》の原因については未だ明らかになっておらず、《大変容》直後は「地球」が非常に混乱したため、《大変容》直後の記録の多くは錯綜・散逸しており、《大変容》直後の「地球」についてはわからないところが数多く存在します。《大変容》の体系的な調査研究ついては、「常世学園」が成立して安定期に入ってからようやく行われ始めました。

 《大変容》から数十年後、「地球」はやっと秩序を回復しつつありました。異能や魔術、異世界の研究なども行われるようになりました。しかし、それらと今の地球が融和するにはまだまだ多くの困難が存在していました。どうすればいいのか、誰もまだわかりませんでした。そこに現れたのが「常世財団」です。謎の多い財団ですが、彼らは奇妙にも魔術や異能、異世界に関して様々な知識を持っていました。
 そんな「常世財団」は「地球」上の国際社会に一つの提案をします。日本近海に存在する常世島に一つの都市を建設するというのです。それは巨大な一つの都市を作り、未来にこの地球が取っていくべき都市のモデル、魔術や異能、異世界とこの世界を融和させるための都市でした。謎の多い財団でしたが、「地球」の人々は既に、財団の知識やその技術力の高さを知っていました。「地球」の国際社会は混乱を治めるために、この計画に参画することになりました。
 異能に発現した人間や、魔術を使う者、それを学ぼうとする者、帰る場所を失った異邦人、それらは常世島に集まって行きました。
 ――「常世学園」の創立の時でした。この計画は後に「常世学園構想」と呼ばれ、いずれは常世学園以外にも学園を設立しなければならないとされました。

 当サイトの時系列は、この「常世学園」の創立から十数年後、学園の運営が盤石になったころになります。異能や魔術の研究は進み、ある程度の学術的な体系も作られるようになりました。神話上の存在や、異世界についても同様です。
 異能の制御についてや、魔術を教えられるような人材も出現し、人類は異界より現れる怪異と戦う力を得るようになりました。また、この世界との共存を考える異邦人たちとの交流も進んでいきました。世界は新たな秩序を形成しつつありました。
 そんな新たな世界のモデル都市であるのが「常世学園」です。ここで様々な世界の人間が、自ら都市を運営していきます。無論、まだまだ世界の混乱は収まらず、学園内部も完全に理想的な場所というわけではありません。異能や魔術を用いた犯罪や、魔物の襲来、異世界の民に差別的な考えを持つ人間、異能を持たぬ人間……様々な問題は残されています。しかし、この問題もいずれ世界で現実となっていくものです。その解決なども、この「常世学園」がモデルを示すことになります。

 このような、様々な世界の変容を孕んだ時代、新たな秩序が形成されつつある時代、これが皆さんに遊んでいただく常世学園の「現在」になります。
 様々な謎が残る世界。様々な事件や出会いがある世界。その世界で生きる色々なキャラクターや設定等を考えて、遊んでいただく場所が当サイトになります。

注意事項

 上記のように、「異能」や「魔術」が当然のものになり、神話上の存在も実在し、異世界の存在もやってくるような世界観です。このため、かなり幅広くキャラクターなどを設定することができます。世界観と利用規約に反しない限り、ご自由に作成いただけます。異能を持たない一般人の学生や異能や魔術を使う者、ファンタジーの世界からやって来た異邦人や、日本古来の妖怪、過去から来た者…etc。色々なキャラクターを作成して遊ぶことができます。

 ただ、注意していただきたいこともあります。このような自由な世界観故に、特に注意してもらいたいことです。世界観に合っていれば自由にキャラは作れますが、「他人のキャラの行動を妨げるような」キャラクターや設定はご遠慮ください。
 例えば、絶対無敵とでも言うべきキャラクターを登録し、他のキャラクターは絶対に敵わないというようなキャラクターは、動かすPL本人が楽しくても、(場合や展開にもよりますが)相手は楽しくないことがほとんどでしょう。
 例えば、唯一絶対の神を登録して、学園の全てを操ってしまうようなキャラクターは、他の人の遊び方を規制してしまうことになるでしょう。
 上述の事例は極端な例となりますが、PBCは人と遊ぶものです。
 どこからどこまでが可能で問題であるのかと明確に規定はできませんが、相手を不快にさせないように、そしてお互いが楽しめるように遊んでいただければと思います。

 難しい事ではありません。当サイトでは当人同士が楽しく遊ぶのが一番大切なことだと思っています。相手と自分が楽しく遊べるように調節されるなら、特に管理側から規制することはございません。明確にこれはOK、これはNG、と示すことはとても難しいことなので、皆さんの良心を信じさせていただくことが多くなると思います。
 どうか、利用者の皆々様が楽しく遊べるようにご協力していただければと思います。

 失敗を恐れることはありません。誰しも失敗することはありますし、自分が大丈夫と思っていても相手はそうでないということはよくあります。その場合は素直に謝罪して、お互いが気持ちよく遊べるようにしていただければと思います。そして、次に生かせばいいのです。たとえ戦闘をしていても、それは勝敗を決めるためのものではなくて、お互いに楽しむためのものとお考えください。勝つ方には勝つ方の、負ける方には負ける方の楽しみ方があると思います。
 お互いが楽しむことを一番重視する、これを前提に動いていただければ、何ら問題はございません。

 「常世学園」や「異能」「魔術」などについては、それぞれのページをご覧ください。